空想世界に溺れて

冷白 冬希

Prologue 【空想世界のお友達】



それは、8歳の頃だった


親が離婚して、母親についてきた僕は


田舎から都会に越してきて、その地に慣れないでいた


学校の子も、周りの人間も


環境でさえも変わってしまって、僕は1人で限界を迎えていた


そんな時に現れたのが、皆んなだった




都会に越してきたのは8月


新学期からの新しい仲間として迎え入れられた教室は、酷く落ち着かなかった


友達は一応できたものの、なんとなく距離を感じていた


そんななか、出来たのがイマジナリーフレンドという


今の友達だった




【イマジナリーフレンドとは】


心理学、精神医学における現象名の1つである。学術的にはイマジナリーコンパニオン(IC)という名称が用いられる。「想像上の仲間」や「空想の遊び友達」などと訳されることは多いが定訳はない。インターネット上ではIFと略されることもある。


『ウィキペディア、イマジナリーフレンドより』



イマジナリーフレンドは幼少の頃に現れ


大抵が同じく幼少の頃に誰にも明かさず消失していく


だが一部稀に、青年期ほどまで存在する例がある





これは、僕のイマジナリーフレンドが





現実世界に形として、現れてしまったお話

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空想世界に溺れて 冷白 冬希 @aki-Rabi74

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