蘭子、街へ出る

沼津平成

第1章 蘭子という少女

      1 蘭子、街へ出る


 蘭子は街へ出た。家出だ。鈍行でしか行けない。不便だが蘭子は街に出た。


      2 鈍行の中で


 おじさんがさっきからしきりにタバコを吸っては、臭い息をこちらに吐きかけてくる。

「これも洗礼か……」と蘭子は思った。


      3 ゆっくり落ち着いた旅


(ゆっくり落ち着いた旅ができそうだ)と蘭子は思った。その時、車掌が、蘭子の降車駅の到着を告げた。

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蘭子、街へ出る 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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