第4話

あやしいにあやしいを重ねたような求人だったけど、バイトとしては18万〜20万というのは大いにありがたい金額だ。



しかも住み込みで、光熱費はゼロ。

部屋もあって食事にも困らないとくればどんなにあやしくても惹かれるものはある。



仕事の時間帯が夕方からというのは少し引っかかるものの、話だけを聞いて面接するくらいなら申し分ない。



大学に通う苦学生としては藁にもすがる思いだった。



それに昼間は講義だったからどっちにしろ夜から入れるバイトを探してたし。



「よし…!一か八か、応募してみよう!」



決めるのは早かった。

だってそれくらいお金には困っていたから。

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