第3話

あやしい。

実に、あやしい。



それはわかっていた。



だって仕事内容に定期的な血の提供なんてどう考えてもあやしい。



試薬品のモルモットにされるのか、それとも試薬品を作る上で血が必要なのか。



多分どちらかだろうとは思った。



それに求人会社からの紹介とかそんな類ではなく、たまたまそこら辺の電柱に貼ってあっただけの求人広告だ。



悪戯にしてはきちんと連絡先が書かれているし、取り敢えず足を止めて読んでしまった。

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