溺れた先に
あずさ 21歳 風俗嬢
結局、岡田が逃げたどさくさであずさも店を辞めたが風俗嬢は辞められなかった。
1日で何万円も稼げる世界からは簡単に抜けられなかった。
そして、金の使い方も変わっていた。
ブランド、ホスト、整形
金がいくらあっても足りない。
もう、抜けられない。
あれから、好きな男も出来ない。
毎日のようにホストクラブで酒に溺れていた。
ホストとのアフターで訪れたバーで常連客のちあきと仲良くなった。
あずさはホストに通ってはいたが、ホストに恋愛感情はなくストレスの吐け口としてしか見ていなかった。
ちあきはホストに本気で恋をして大金を使っていた。
風俗嬢という共通点で盛り上がり、連絡先を交換した。
やりとりの内容は、
いくら稼いだ。
いくら使った。
どの店が稼げる。
働きやすい店はどこだ。
そんな感じだ。
ちあきから、珍しく一緒に飲みに行こうと誘われた。
ちあきは、仕事かホストかの毎日であずさと2人で飲みに行くのは初めてのことだった。
ちあきは行きたい店があると言う
あずさ「まさか別のホスクラ?担当いるのに?」
ちあき「ホストじゃないもん!ただのバーだから大丈夫!ホストより安いし!」
そう言ってちあきが連れてきたのは、ボーイズバーと呼ばれる場所だった。
ガールズバーの男女逆転だ。
ホストよりは安く、カラオケやお菓子などの持ち込み、出前も出来る。
どうやら、ここにちあきの新たなお気に入りがいるようだ。
あずさは適当に話しながら、酒を飲んでいた。
ホストは大金を使っているからこそ、ワガママも言える。
こんな安い店でどう楽しめば良いのかわからない。
つまらなそうな顔をわざとしていると、目の前に現れた男にいきなり鼻を摘まれた。
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