第9話 お姫様の言うままに
店の経営の方は細々と金宮さんと結月のおかげで上手く回っていた。
相変わらず僕の嫉妬や束縛で結月に辛い思いはさせているが、結月は「気にしてない」と言ってくれている。
ある日、仕事を持ち帰ってパソコンと見つめあっていると、
「涼ちゃん、先お風呂はいってていい?」
「いいよー。ゆっくり入っといで。」
「ありがと」
────────────10分後。
「ゆづ…」
「どしたぁ?」
「入っていい?」
「いいよ」
僕は服のまま扉を開けて入って湯船に入っている結月の目線までしゃがんだ。
「終わったの?」
「じぇんじぇん。」
「寂しくなっちゃったんでちゅか?」
「そうでちゅ。」
「…脱いできたら?一緒に入ろ?」
「うん」
「…ちがう!あっち!あっちでぬぐ!」
直ぐに脱いで洗濯機へ入れて、
速攻入ろうとすると「掛け湯!」と怒られる。
渋々言うことを聞いて掛け湯して中に入って結月を抱き寄せる。
「ほんっとにもう…。あたし居ないとなんにもできないんだから。」
「そうだよ?ゆづ居ないとなんもできない。」
「さみしがりだもんね」
「うん。5秒が限界」
「たしかに。」
「……ゆづ」
「どした?」
「なんでもない。」
「なに?」
「あとで話す」
「…気になる。」
「結月。」
結月は体ごとこちらに向いた。
僕は結月の手を借りて首に当てた。
すると、僕にキスしてもう片方の手で僕の体を撫で始めた。
結月の舌の柔らかくて少し強引な感触と、体に這う優しい甘さに溶けそうになっていた。でも、もう少しだけ欲しかった。
だから…結月の這う手を取って爪の先で首を這わせた。
「…そういうこと。」
今まで結月にしてた事をそのまま返された。
「涼ちゃん、あたしこっちの方が楽しい…」
僕は最後のその一言で結月の口の中へ吐き出した。。
立ち上がった結月に舌を出して待つと、そこに出してくれた。
苦くてまずい…。
でも、「飲んで」とうちのお姫様は容赦ない。
素直に飲み込むと、「よく出来ました」
と背中に爪を立てられる。
「貪欲。」
「結月が足りない…」
「そうやってちゃんと言える涼ちゃんが好き。」
「ふぁあ!……」
体中に結月の歯型が付いていく。
それを結月が数える。
「一個、二個、三個…」
「ゆづ…」
「またこんなに固くして。どうしょうもない。」
「結月に使われたい。」
「使って欲しいの?」
「はい…」
「じゃあ、ベット行こ。」
──────────────────。
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