7 にかいめのわかれ
この時の僕は、まさにタガが外れた状態でした。桃ちゃんとの関係が立ち消えし、コロナの影響が大分緩和されたことで、僕は盛りのついた一匹のサルになってしまったわけです。
この時のお風呂屋さんの通う頻度は、週1、2回。ボーイさんに「いつもありがとうございます」とか言われてしまう始末……。ハズカシイ……。
こんな頻度でお風呂通いしていたのにも関わらず、しかし正直僕の心は曇ったままでした。やはり、桃ちゃんの存在は、僕の中で大分大きくなっていたんだと再確認。
若い女の子(20~24)を中心に手あたり次第入りましたけど、なんというかしっくりくるものが無くて、結局、裏返す(同じ人を指名すること。つまり本指名のこと)こともあまりなく、食い散らかすかのような指名をしていました。
おそらく約2年間で総勢で20~30人くらいは入ったと思いますね。
で、ある日、ついにみつけたわけです。超逸材を。
それが、美玖ちゃん(表記20、実年齢も20)。この女の子は、対面した瞬間ガッツポーズをとってしまうくらいの可愛さでした。対面した瞬間はマスクをしていたんですけど、それでもわかる整った顔。部屋についてマスク外して、さらに驚愕。マスクなしの方が可愛いんですよ。イメージでいうなら、桃ちゃんがタヌキで、美玖ちゃんはキツネタイプですね。どん〇兵のCMに出てくるあのキツネを、少し幼く清楚にした感じでしょうか。
わかるでしょう、どれだけ逸材かっていうことが。
この美玖ちゃんなんですけど、この時は新人さんで、夜のお仕事本当に一切経験なしの女の子だったんですよ。プロフィールの「業界未経験」なんて全然信用していないんですけど(お風呂屋さんが初ってだけで夜のお店の経験はあり、みたいな)、美玖ちゃんはガチの素人だったんですね。きくと、医療系の学生さん。本当に初心で、ありきたりだけれども、「なんでこんな女の子が!?」って感じです。興奮ポイント激高。
肌も真っ白すべすべ、おpはふにふにです。
いいですか、ふにふにです! ふにふに。えへへ。
で、さらに美玖ちゃん、超絶敏感でして…。私はどんな女の子でも基本は最初60分コースで入るって決めていたので、最初は60分で入浴したんですけど、もう何回いくんですか?っていうくらいでした。ビクンビクン、びじょ美女ですよ。しかも、ドがつくほどのM。調子に乗っていじめ倒しました。
美玖「うぁ、ぅもう無理ぃい、死んじゃうぅう」
変態「うん、そうだね、気持ち良いよね」
美玖「ストップぅう!もう無理ぃい!こんなのぉ知らないい」
変態「うん、そうだね、ここ気持ち良いよね」
美玖「ふじこふじこ」ビクンビクン ぷしゃー
でへへ
ゴメンナサイ…マジで調子に乗っていました。
二回目からは120分コースです。週2で通う決意しましたよ。ヘビロテ確定。
ルックス、スタイル、性格、そして感度抜群。これは絶対予約争奪戦になると確信しました。
しかしながら残念なことに美玖ちゃんは半年ほどで忽然と姿を消してしまったのでした。地元は岩手で、学校もやめようかなとか言っていたから、地元に帰ったのかもしれないですね。(翌年の年明け、某神社の巫女さんバイトをしているところを偶然にも目撃してしまったのですが、当たり前ですが声はかけずにスルーしました)真相は不明です。クソ客多いらしいので、病んじゃったのかなぁ…。
あ、そうそう。たまにお風呂で働く女の子が愚痴こぼすんですけど、お店の外で(プライベートのときね)話しかけてくるクソみたいな客がいるみたいですけど、マジで気持ち悪いからやめてね。街で見かけてもスルーしろよ。挨拶とか会釈もいらないから。そういうクソがいるから女の子が病んじゃうんだよ。汚れと一緒に恋愛感情も風呂で流してから出てこい。
美玖ちゃんは出勤自体もかなり少なく、約半年間で合計で10回も満たないくらいしかお相手することができず、またしても僕はぽっかりと胸に穴が開いてしまったのでした。
で、結局のところ、僕は気づいたんです。
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