1 はじめてのおふろやさん
僕はこのとき27歳、社会人2年目でした。
この時、生活は充実はしていたけど、結構仕事が忙しかったんですよ。
朝は6時に起きて、7時には職場に到着、昼ごはんは15分くらいで済ませて、帰りは20時といった感じ。土日も基本仕事だったし、休みはお盆の数日と、年末年始くらいしか正直ありませんでした。
嫁さんは美人で料理も上手だけど、気が強くて寂しがり屋、そしてちょっと癇癪もち。休みが全然ない僕に対して、不満いっぱいでよく怒っていました。何せ、慣れない土地、初めての出産・子育て。そりゃそうだって話です。
で、ある日、それまで朝ご飯と弁当を作ってくれていた嫁さんが、突然作ってくれなくなりました。理由を聞けば、体調が悪いとのこと。確かに、娘を出産してから、風邪をひきやすくなったという感じはしていました。女性って出産すると体質?が結構変わるみたいですね。
それからというもの、0歳の娘は私の布団で寝ることに。
夜泣きは全部、僕が担当。ミルクを飲ませ、げっぷさせて、半分ウトウトしながらダンスして寝かしつけ・・・。で、そんな生活をしていたら、当然、娘は僕にべったりになって、ますます嫁さんの機嫌が悪くなっていくわけ。
悪循環ったらない。
で、結局嫁さんも働いていた方がストレスなくて良いかもねってことで、娘を保育園に預けることにしたわけです。
まあ、ここまでは良かったのかもしれません。嫁さんも少しずつ元気になってきたし、僕も家事をちゃんと分担してやるようになったし。
共働きになってしばらくして、ふと気づいたんですよ。
………あれ? 最近、シてない?
前にシたのいつだっけ? すっかりレス夫婦です。
まあただ、僕は正直20代のときはあんまり行為自体が好きというわけではなくて、無いなら無いで全然オッケーだったんですよ。娘が出来る前も、回数が少ないってことを結構嫁さんに怒られていたぐらいですから。えっちに楽しさをあまり感じなかったんですよね。(一人でするのは好きなんですけど………)
でもさすがにシなさすぎだろ・・・
って思っていたときに、東京オリンピックの話がニュースで飛び込んできたわけです。まあそれ自体はさほど興味もなかったんですけど、職場の先輩が、「風俗街も規制入るかもなぁ、行くなら今のうちだな」なんて話すもんだから、レスにちょっと悩んでいた時期でもあったので、気になってしまったんですよね。
(人生で一回くらいは、ソープにいってみてもいいかもしれない。そして、どうせ行くなら、病気も怖いし、超高級なところに行こう)
で、これまたタイミングよく東京への出張が重なって、着々とお風呂屋さんへの道ができてしまったわけです。
人生初のソープは、120分入浴料6万の、吉原超高級店。正直この時は、「入浴料」ってなんぞやという感じでした笑。
(ソープ未経験の人は気を付けよう。ネットでは入浴料しか書いてないからね。気になる人はお店に電話してみてね)
お相手は標記20歳の娘。写真にはモザイクがかかっていて不安でしたが、この金額でハズレはないだろうと期待して電話。
東京入りしたらすぐに銭湯を調べて事前に身を清めて(お風呂に入りに行くのに事前にお風呂に入るってなんかおもしろい)から、お店に指定された待ち合わせ場所へ。予約していたので、送迎もスムーズ。ボーイさんの礼儀正しさにちょっとビビりました。
まあ、この時の女の子はトップクラスの美女でしたよ。もはやアイドルレベル。で、それ以上に驚いたのがテクニック。Fで、デュルルルルってされるんですよ。僕は嫁さんしか女性経験がなかったので、もう骨抜きにされました。…未知の世界でしたね。あ、自由恋愛ですからね! 勘違いしないでね!
で、なんとなく気をよくしてしまった僕は、地元に帰ってからもお風呂屋さんって楽しいなぁなんて思っていたんです。
それまで全く調べたことすらなかったんですけど、地元にもお風呂屋さんがあることを知ってしまって………僕のソープ通いの日々が始まってしまったわけですよ。
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