第17話 歪んだ感情

部屋に戻り、ベッドに倒れ込む。


「付き合って」


響の言葉が頭の中でぐるぐると回る。罪。愛。歪み。全てが入り混じって、私の感情を破壊する。


顔を枕に押し付ける。


「ごめんなさい」呟く。誰に対して謝っているのか、もう分からない。事故で夢を壊した響に。自分の感情に。これから始まる関係に。

そのどれでもない別の何かに謝っているのかもしれない。


自分を鎮めるように、体をまさぐる。感情の渦を押さえ込もうとする。苦しくて、切なくて、でも同時に、響への感情が疼く。


「ごめんなさい...ぅぁ...っ」


繰り返す言葉は、もはや意味を成さない。


ただ、私には、この言葉しかなかった。

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