第7話
あんなにも強い妖がいるのか…
いつも狩っていた奴らは
どれほど低級の妖だったのか…
一瞬にして自信を失ってしまった
どれほど私が強くなろうと
人間では限界がある
「くそっ!!
あいつは都に行った時に聞いた妖だ!」
美しい狐の妖が消え去った後
その場で崩れたのは楓殿
『あの狐は有名なんですか?』
「銀の長い髪を持つ
恐ろしく美しい狐の妖…
名は白夜というらしい。
いろんな場所に現れていると聞いた。
あの美しさに似合わず
相当強いようだ……
皆、返り討ちにあっている」
どれだけ強い者でも
アレには誰も敵わないだろう…
だからといって
妖は放ってはおけない。
私もまだまだだ…
勝てない相手だとしても
せめて一太刀くらいは…
その後も何度か見かけることがあり
そのたびに向かっては行くが
いつも軽くあしらわれてしまうだけだった。
それからまた3年経って
めっきり白夜を見かけなくなっていた頃
久しぶりに出会った奴は
大きな傷を負っていた
血だらけの奴を見るなんて
正直考えもしなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。