第5話

母のいなくなった後

亡骸を探してやることはできないが

父と妹と弟と4人で

母を思い泣いた。




毎日こんな風に

誰かが死んでいっている。



そしてその家族も俺たちのように

つらい思いをしているんだろう











俺は……私はもう泣かぬ。


長男として妹、弟を守り

父の助けになってみせる…






こんな世の中でも

絶対に生き抜いてみせる。










“伝説の巫女”が本当に存在するなら

すでに現れていても

おかしくないだろう?




それでも未だ現れない。



やはりただの伝説にすぎないのだと

自分自身に言い聞かせて

夢を見るのはやめた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る