第4話

「た、助けてーっっっ」


必死にこちらに走ってきた女性を

なんとか助けられた。






一斉に刀やクワでその妖に向かい

なんとか倒すことができた。





「…お松殿……

他の女たちはどうした?

うちの女房は……」


そっとしゃがみ

その女性の肩に手を置いた父


「み、皆、殺されてしまった…

私は必死で逃げてきたけれど……

ごめんなさいっ、ごめんなさい。

お妙さんを…皆をっっ」


わっと泣き崩れた。









お妙……母上の名


もう、会えぬ…のか、母上















「そうか…お松殿が無事で

何よりだ……」


そう言って立ち上がり

村に向かって歩き始めた父の肩は

震えていた。






いつ誰がどうなるかもわからぬ世。


それでも自分の家族が

こんな形でいなくなってしまうなんて

信じられなかった……

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