第3話
15の年だった…
夕方になっても
母が帰ってこない…
昼過ぎに近所の人たちと
山菜を採りに出かけたまま
嫌な予感しかなかった…
父と村の人たちとともに
刀やクワを持ち
山へと探しに行くことになった
山の麓までやってきた時ーー
「た、助けて…っ」
そう言って山を降りてきた1人の女性
母と一緒に出かけた人だ。
「何があった?
他の者たちはっ??」
おじさん達がその女性に駆け寄った時
「おいおい、そいつは俺の飯だ。
お前ら男はいらねーんだよ」
そう言って出てきたのは
片目だけの妖。
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