第24話:今日はちょっとホラー
昼頃、一階の自室にいたところ、呼び鈴がなりました。
二階に駆けのぼって、相手の顔を確認している場合ではない。
着のみ着のまま玄関から飛び出すと、玄関の隣りの駐車場から紺色の作業服を着た男性が、今どき紙のパッドに筆記用具をぶら下げて、二週間前の火事のことを訪ねてきました。
相手が何者かわかっていない時点で、「火事のことを聴きたい」と言われて答えました。
「私が見た時は燃え上ってましたよ」
すると調査員らしき人が「前面のほうでなく、裏の方でなにかありませんでしたか」
という。
向かいの火事に、猫をケージに入れて避難したわたくしに、わかるわけがない。
「全然しらないです」と答えて家の中に入りました。
でも、その男性は、聴くだけ聴いて名刺とか名乗りとか全然くれなかったのです。
これが複数の犯罪組織で、燃えた六棟の目撃者をチェックしてたんならまずいです。
日本人は制服に弱い。
わたくしも、勝手に調査員だと思って答えてしまったけれど。
ちょっと警戒心がなさすぎですよね。
反省です。
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