第22話:そんなに声を荒げなくてもいいと思います

 今日は昼食と昼寝の後にコミュニティハウスに行きました。

『変な家』というホラーを読みました。

 間取りにへんな空間が書きこまれていて……子供部屋には窓がひとつもなく、トイレが備え付けておる……


 そして、二階の子供部屋から秘密の通路があって、一階の浴室につながっている。

 問題のある名家で、左手のない子供を10歳~13歳まで、年に一度、分家の血筋の人間をピーッし、左手を切りとって仏壇に供えるのを掟としていた。


 その掟とは、古くからの名家だった跡取りが実妹との子供を産んだ時から始まっていました。

 跡取りの男性は、どう考えても後継者にふさわしくなかった。

 それで妾の子で、文武両道の男が家を飛び出し、4~5人の愛人をもうけ、仕事をガンガン行っていた。

 しかし、跡取りの家では妹が跡取りの子を産み、それが双子であったことから、跡取りの妻は愛されていない事実とそれらへのショックで自殺。

 妾の子は本家へやってきて、さらにその夫をもつ第二婦人の妹が、まじないしに化けて不吉な予言をする。

 一族の中で左手がないまま生まれた子供は、隠し部屋で育て、10歳から13歳まで毎年齢の近い妾の子の子孫をピーすることを言い渡す。


 もう何十年と経つのに、そのまじないは続き、遠い祖先に妾の子の血を引く者たちは犠牲にされました。

 しかしそれは見せかけのことで、実は名家の遠い親戚はリストアップされていました。

 婿入りした男性が、死体を見つけてきて、子孫たちは生きたまま逃がしていました。

 ですが名家の本家ではその事実をかぎつけ、子供たちが犠牲になることに。

 本家で世話になっていた男が、あえてごまかされてきましたが、よく考えるとおかしな点がたくさん。


 まず妾の子の子孫がどこにどれだけいるのかを、調べてきたのはだれか。

 名家のある土地からだいぶ離れたローカル新聞にあった「左手のない死体」が報じられていたのを主が知ったのはどうしてか。


 疑いばかりが膨らむ中で話は終わりました。


 ホラ―こわい。

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