秋冬
思わず手を伸ばしてしまうような夕焼けも
落ち葉の絨毯が敷かれている様も
次第に色を薄め、白に吸い込まれていく
秋の香りがかすかに残る風に吹かれ
心の中では紅葉を手放せずにいる
空気が透明になる
肌を刺す冷たさで秋の儚さを思い知らされる
ふと、吐いた息にも色がつき
見えない感情までも形を持つようだ
短すぎる秋を惜しむ今日
寒さが風景を染め直し、秋の残り香を過去へと追いやった
秋がこんなに早く終わるから
冬の始まりが心に染みるのだろうか
僕は寒さと静けさと、短かった秋の名残の中で
早足で進む季節に追いつこうとこたつにもぐる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます