エンドロールに映るのは脇役の自分

人生とは一本の映画だという



自分の人生なのに僕は背景の一部になっている

スポットライトはいつも誰か他の人に向いている

僕はその照らされてる人を眺め、伸びてきた影を踏む


僕の物語の主役は僕じゃない


この舞台に立ち続ける意味は何だろう

台本はない、夢もない

意味を見出すことが出来なくても

舞台から下りることは許されない


いつか僕が主役になる日が来るのだろうか

このまま僕じゃない誰かを照らしてる光に目を細めるのか

どこにも行けない僕に

空はただ憂いのある色をして微笑んでいる


いつか僕が死んで一本の映画が出来上がった時

流れるエンドロールの主役のキャストが僕であるために

少しずつスポットライト下へ歩こうと思う

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