夢の屑
どうしようもない人間でも夢を語れますか?
未来ではなく過去に思いを馳せる僕にそんな資格ありますか?
使うにしても少し嘲笑でも浮かべなければかっこがつかない夢をいう言葉
そんな大層な言葉を口にするたびに
心の奥で「お前が?」と誰かが笑ってくるのです
人並みの努力もできずに、言い訳を積み重ねた僕の手のひらにも
夜空の星をつかむくらいの権利はあるはずだと根拠もなく信じてみたくなる夜もあるのです
語れば語るほど周りから人は遠ざかり、見ていた夢さえも遠のいていく
それでも夢すら語らなくなった僕は本当に何もなくなってしまう
語る夢はいつかは壊れるかもしれない
寝て起きたら忘れてるかもしれない
けどその夢の屑は僕の宝物なのです
さて、今日も今日とて覚めない夢を見るために生きてみます
どうしようもない人間として
精いっぱい
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