第62話


神出鬼没だとは思った。



俺が予想もつかない場所で、思いもよらない登場をするのだとは思っていた―――



だけど、さすがの俺にもこの展開はついていけない。






「は!?」





俺は目の前でバッジを掲げた―――




“周”を見上げると、間抜けに答えるしかなかった。





周の背後では周より年配かと思われる刑事たち二人が、“令状”なるものを見せている。






ちょっと待って……



俺が業務上横領??横領なんてしてないし、しようとも思ったことはない。



大体俺にそんな大それたことができるか?お前が一番良く知ってるだろ。



いや、100歩譲ってそのことはいい。







何で“周”―――警視庁って……



しかも今はじめて知ったけど、お前名字“橘”っつぅんだな。



それにしても!お前ホストクラブ経営とかほざいてなかったか!?








お前―――





刑事だったのか!?





どうゆうこと―――!!!




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