第8話


No!!



やっぱり!この人何も着てない!



つまりは俺と同様、裸だったワケで―――



慌てて布団を戻すと、俺は顔を青くした。



落ち着けヒロ。いくら長年付き合ってた女にフられたからって、いきなり男に走るか?



……No…とは言いきれない。



俺にそっちのケはまるきりない。



世の中にはそうゆう性癖の持ち主は居るが、それは俺とは別世界のことであって。



そう別の世界だ。



つまり俺は夢を見ているんだ。



ってことはもう一度眠れば夢は覚めるはず……






――――



――




―――筈なのに!



再び横になった俺の体の上に伸びてくる腕や、そして抱き寄せられる力強い手に



俺は夢でないことを悟ってしまった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る