二十億光年の先に

春渡夏歩(はるとなほ)

故 谷川俊太郎さんに捧ぐ

空を越えて 星の彼方へ

はるか遠く遠く

二十億光年のその先には何があるのだろう


想像もつかないそこで生まれた光が

私達に届く頃


この世界は 地球は 太陽系は

どうなっているのだろう


生きていること

今、生きていること


私達の生命いのち

もろくて はかなくて

遠い時間の中の

一瞬の輝きですらないけれど


私達は、今ここに生きている


私達ひとりひとりの孤独を

つなぎとめている言葉は


誰かの心の中にあって

生き続けていく


言葉に心を動かされ、支えられ、

励まされ、勇気をもらい


言葉で愛を語り、想いを伝える


言葉は生きていく


二十億光年先の未来にも

言葉があって


誰かがその言葉に救われることが

きっとありますように


詩人の魂が

言葉にのこされていますように

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二十億光年の先に 春渡夏歩(はるとなほ) @harutonaho

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