第134話 エリザ リディ
「ダンジョンだって!我入ってみたし!!」
「ショウ君の作ったダンジョン…?お宝とかあるかな…ショウ君の着替えとか…」
私はエアホッケー、ナイトプールでのウォータスライダーをエリザと遊び、最近出来たらしいゴルフダンジョンに足を運んだ。
エリザはいつも元気だ。一緒に遊んでいると私まで楽しくなってくる。良い友達ができたものだ。
「どうやるんだろ?説明が書いてある!この棒でボール打ってあの穴に入れるんだって!我やってみる!」
エリザはコツンとボールを飛ばすが謎の風に邪魔をされてしまった。
「何あれ!度し難し!非常に度し難し風!!」
「き、きっとやり方がある…例えば…」
私は棒を振りかぶり全力でボールを天井に打ちつけた。
ボールは反射し見事にカップに吸い込まれ、宝箱が現れたのだった。
「リディすごいね!あれお宝じゃない!?」
「ふふ、簡単だったね」
宝箱を開けると中から出てきたのは…。
【透視レンズ】
このレンズで相手を見ると服を透視できる。
※男性使用不可
「お、おおお!これはすごいお宝…!」
「我使ってみたし!貸して貸して!!」
エリザは早速レンズ越しに私を見ている。
「わぁ!リディすっぽんぽん!でも何に使うのか分からなし!」
「ひゃ!少し恥ずかしい…ちょっと貸して下さい」
今度は私がレンズを使いエリザを見てみる。本当に裸になっちゃうんだ、ショウ君に使うのが楽しみでしょうがない。
「おぉ…これは確かにすごい…リディはまだ子供だね」
「我子供ではないよ!大きくだってなれる!刮目されたし!」
レンズ越しに大人に変化していくエリザを観察する。胸がどんどん大きくなっていくし脚も伸びて…わぁ…アレってそうなってこうなるんだ…。
「おおお…すごいねエリザ、もう大人だね、子作りできる」
「こ、子作り…で、できるし!我大人だもん!ねぇ!次のお宝探しに行こう!きっと次も何かすごいの出るよ!」
「う、うん!行こう!」
…………。
「なんかトカゲがとんでるね…」
「我がやってみる!」
翼竜が飛び回るコース、邪魔なヤツら全部落としちゃえば良いのかな?
エリザは思いっきりボールを打ち出し、私と一緒で天井にボールを反射させてカップにボールを沈めた。空飛ぶトカゲを貫通させて…。
「やった!簡単だった!次のお宝なんだろうね!」
「きっとさっきのより良いヤツだよ」
宝箱を二人で開けると中には宝石が2つ入っていた。
【双子の黒曜石】
所有者2人が近ければ近いほどお互いのステータスがアップする。
最大2倍、所有者を登録すると他の人は使えない。
「すごい…こんなアイテム見た事ない…」
「じゃあ二人で持とうよ!その…友達だから…」
「そ、そうしよう、友達になった記念品にもなる」
「そうだね!私達二人が揃えば無敵!怖いものなし!度し難しものは無し!次もクリアしちゃおう!」
次のコースにはドラゴン、額にカップがあるけど…正直今の私達の敵じゃない。
エリザが私にピッタリとくっつき私はボールをドラゴンの額に叩き込む。
少しズレたけど頭を撃ち抜かれて地上に落ちたドラゴンの額に二球目で難なくカップインした。
「今度の宝はなんだろ!」
「きっとまたすごいヤツが出る…」
【魅惑のリボン】
装着した者の目の前にいる者の欲情を高める。
一度使うと普通のリボンに戻る。
「こ、これは…ショウ君の前で使ったら子作りまっしぐら…」
「ちょ、ちょっと我には早い…かも。まだその…うん!リディが使ってみて!」
エリザは赤くなっているが恥ずかしいのかな…私は色々と経験してるから…妄想でだけど…。
「じゃあ貰う。次に良い物でたらエリザが貰ってね」
「うん!じゃあ次に行こう!」
次のコース…これはちょっと…。
「カップ見えないけど…」
「うん…我にも見えない」
きっとあの竜巻の中を回ってるのがそうなんだけど…あれを狙うとなると…。
「くっついて狙ってみる!友達の力ならなんとかなる!」
確かにくっついてから改めて見るとカップはギリギリ見える、だけど狙えるかというと多分…。
「もう適当に打って無理なら帰ろうよ!十分お宝貰ったし!他の遊びもやりたし!」
「そうだね…じゃあ適当に打っちゃおうか」
二倍のステータスのエリザの一撃、どうせ無理だろうと思い振り抜いたのだが…。
「あれ?入った?すごい!リディ!入ったよ!」
竜巻は消え、代わりに大きな宝箱が現れた。
「おお…やってみるもんだね…!」
「大きい!きっとすごいの入ってる!」
「開けてみよう…!」
【思い出絵本】
今日の思い出が絵本になります。
「えーと…なんか説明が…短い?」
「そうだね…とりあえず開いてみようか」
絵本を開くとページがパラパラとめくれ、パタンと閉じた後に表紙に笑っている二人が描かれた。
中を見てみると王様ゲーム、肩車してはしゃぐ二人、エアホッケーをする二人、ウォータースライダーで遊ぶ二人。
そしてゴルフダンジョンでの宝物を持ってはしゃぐ二人と、最後にくっついて渾身の一撃を打つ姿が描かれていた。
「おお…私達が喋った事が文字で書いてある…」
「すごい!良い思い出の絵本!一番のお宝だね!」
「で、でもエリザが透視レンズ使ってる絵…私の裸が描いてある…」
「でも二人の思い出だもん!二人だけの秘密にされたし!」
「そうだね。それはエリザが持ってて。つ、次遊ぶ時にまた見せてもらう…」
「そうだね!し…親友だもん!また…遊べる?よね」
「うん、親友…親友だよね」
そして二人は手を繋いで次の施設に向かう、行き先は…水族館。
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