第58話 プレゼン 団長
まずは施設案内だ!プレゼンみたいなもんだね!
「まずここはBARです、そこの機械で色々なお酒が飲めるのでお好きにどうぞ。遊具もあるので説明します」
麻雀はルールブックを雀卓に置き、エアホッケーはまぁ、感覚で出来るだろう。
後ろからはキャッキャと声が聞こえる、まだまだあるんですよ。
「お酒が飲み放題ですか…凄まじいですね…」
確かに…まあ深い事は考えないで下さい。僕も分からないので…
次は…浴室かな。
「ここがお風呂です。ヒール風呂なので古傷とか全部消えます。あと外にお風呂がありますけど外っぽいだけで室内です。
あとここはサウナ、身体の芯から温まります。入った後の冷水は格別ですね。あとこの薬液で髪の毛を洗うとツヤツヤになります」
「これが浴室?こんなに広いのは王城にもありませんが…」
王女様露天風呂作るとか言ってませんでした?
「次に体育館です。バスケットボールという球技用ですがまあ何に使っても良いです。ルールは壁に書いてあるのでそんな感じです」
「こんなに明るくて広い空間…いったいどんな仕組みが…」
僕に聞かれても…みんななんとなく受け入れてるけど異常な事に変わりないよね!
「次にナイトプールです!水着はそこに置いてあるのでご自由に。あの筒はウォータースライダーと言って滑り台みたいなものです。結構スピードでるので面白いですよ。」
「こ、これは綺麗な…しかもあんな水着まで…」
お?ちょっと興味あるっぽい?少しづつ砕けてきた気がする。
「次にボーリングです。この球を投げて向こうのピンを倒すゲームです。ルールはいつもの壁に書いてあるのですがまあシンプルなので…感覚でも遊べます。」
「ちょ、ちょっと投げてみて良いですか?」
サエさんは球を思いっきり投げて見事にストライク。
騎士団メンバーから歓声を浴びてすこし照れくさそうだ。
大分休日っぽくなってきた。
「次にゴーカートですね、ここのパネルでコースが切り替わります。」
僕がポチポチモニターを触るとどんどん景色が切り替わる。ここすごい未来的なんだよな。ゲームの世界みたい。
「そしてこの車でレースをします。アクセルとブレーキしかないので分かりやすいですよ。」
アクセルとブレーキがそもそも分からないので実際乗って見せる。みんな興味津々だ。
「初めて見る馬ですね…これも楽しそうです!」
もうサエさんは完全にワクワクしている。そうそう、その感じですよ!
「次に釣り堀ですね、というか海ですねここ。
針にエサを付けて魚を釣ります。新鮮なので生で食べられますよ。たまにありえない大きい魚がかかるのでその時は糸を切って下さいね。
「海…初めて見ました!こんなに壮大なものだとは…しかも生きた魚を釣る?楽しそう!!」
言葉まで砕けてきた!もうひと押し!というかもう十分!
「次にボードゲームカフェですね。色んな種類のゲームが置いてあります。大人数でできるのもあるので好きなゲームをどうぞ。」
「見た事ないものばっかりです!最近王がやっていたのはここのゲームなんですね!」
君達の主人はここで遊びまくって帰ってたよ、多分君達が訓練してる間。
「そして最後に水族館です!世界中の魚を鑑賞できます。水着で泳いでも良いですよ、横の階段上がれば入れます。」
「お魚と一緒に泳げる!?この綺麗な水槽の中を?すごいすごい!」
完全に気が抜けてる!僕の地下室の勝ちだ!
「あと通路を進むとイルカと遊べたり色々あるので一周してみると良いですよ。」
「イルカ…分からないですけどきっとすごいんでしょうね…」
僕は一人でいる時たまに遊んで貰ってるからね。別に寂しいわけじゃないから!
「ご飯はナイトプールにバーベキューグリルを置くので今日は好きな肉や野菜を焼いて食べて下さい。ソースも色んな種類ありますよ。あとお酒以外もあるのでお好きにどうぞ。」
あと、ケーキバイキングもサービス!フルバーストだ!
「向こうにケーキも用意して置くので好きなだけ食べて下さい。無限に湧くので」
「甘いものも!!食べます!いっぱい食べます!!」
すごいワクワクしてる!僕まで嬉しくなるよ!
「一応全部回ったかな?それじゃあお好きにどうぞ!なにか足りないものあったら言ってくださいね。」
全員はそれぞれの目的地に向かってキャッキャと歩き出した。
「団長!お風呂行きましょう!古傷が消えるなんて夢みたいですね!」
「そ、そうだな!じゃあ行くとしよう!!」
なんだかんだ好かれてるんだな。ちょっと安心した。
これから三日か…サエさんも結構変わったりして…
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