あなたとコンビニ♪フフン♪フーフン♪
本日は快晴。絶好の登山日和である。
今日は登山サークルで集まる初めての日、前日から楽しみすぎて若干の寝不足気味である。
靴はこの日のために登山靴を準備したし、リュックの中にも昼食いれたし、忘れものはないな!
よしよし!集合場所行く前に携帯を確認しておくか⋯。
みんなで集まるのは確か登山口だよな。
もう目的の駅には着いたから、ぼちぼち歩いて行くか。早い人はもう集合場所に着いてる時間だなと思ったら、俺の携帯に到着を報告するサークルメンバーのグループチャットの連絡がだんだんと届いてきた。"登山口に着いたけど、買い忘れ〜。誰かコンビニで買い出しをお願い"
どうやら買い忘れをしたらしい奴がいるようだ。
駅横に白と緑の色のお馴染みのコンビニが目に入り、グループチャットにさっと返信をする。''俺行ってきます!必要なものリストで送ってください"
コンビニの中に入り、携帯の返信を待った。⋯待ったが、あんなにひっきりなしにグループチャットをしていたやつらがいきなりピタっと止まった。
おいおい⋯いきなり圏外か?どうしようかと顔を上げるとそこは見渡すかぎりの草原だった。
「はぁぁぁぁぁ??どこ行ったんだよファ●リーマー●!」
コンビニの入口くぐった時に、確かに俺は入店の音は聞いたはずなのに、ここは紛れもない草原である。当然俺の叫びに対しツッコむ人もおらず風の通る音だけが響きわたる。
どうしてこうなった。何か前兆はあったか?
前兆⋯あれか、あの神社か!あれしか思い浮かばねぇ。まじか。俺見渡すかぎりの草原願ったけど、願ったけどさぁぁぁ!!!違うんだな!タイミングが!何で今なんだ!?あれか?俺行きますって送ったからか!?何!?神様グループチャット監視してんの!?あれさ、ファ●リーマー●にだよ!文脈で分かってくれよ!神様さータイミングも叶える願いもズレすぎだよぉぉぉぉぉぉ!なんなら叶えなくてもいいやつだよこれ。
空に浮かぶ2つの月を見ながらここが地球ではないことを悟った俺。
さて、これどうやって帰るかなぁ。
登山の前にコンビニ寄ったら異世界大草原でした おくら豆腐 @okura-tofu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。登山の前にコンビニ寄ったら異世界大草原でしたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます