七、宿泊させていただいた感想です。
●●さん / 男性 / 50代 総合評価 4.0 ★★★★☆
投稿日 2023/12/19
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先日、妻たっての希望で一泊二日でこちらの旅館に行きました。色々と温泉街を周ったり観光スポットを訪ねて、旅館にチェックインしたのは夜の19時頃だったと思います。
女将さんがお出迎えしてくださり、客室や温泉についての案内などをしていただきました。客室に関しては予約サイトで見た画像よりも少しだけ古びているような印象がありました。
まあ、旅館と言うのはその古びた様子ですら良い方向に働くもので、歴史ある旅館なんだなとその時は思っていました。
一度お部屋で軽く身支度をした後、朝食のみがついたプランを予約したので、夜ごはんを食べに再び温泉街へと向かいました。海に近い町ですので、海鮮料理は新鮮なものが多く、とても美味しくいただきました。
夜21時を過ぎたあたりで再び宿に戻りますと、お部屋に違和感がありました。漠然としたものですが、なんというか最初に入った時とは少し違う雰囲気。それを感じてか、一気に鳥肌が立ちました。心なしか、お部屋が先ほどとは違う匂いになっていたような気がします。
しかし、その違和感はたちまち拭われました。どうやら、先ほど外の景色を見渡したときに開放した窓が、完全には閉めきれていなかったようで、少しばかりの隙間から風が入ってきていました。それによってお部屋の温度も下がって、寒気を感じたようです。窓を閉めきって、鍵をかけました。
身体が冷えるとお風呂に入りたくなり、妻と一緒に浴場へと向かいました。
外はもう冬に差し掛かり、潮風が流れているなかでの露天風呂はとても気持ちよく、大変満足しました。
二人で部屋に戻ると、先ほどまでふすまに仕舞われていた布団が並んで敷かれていました。女将さんが支度をしてくれていたようです。ですが、掛け布団を翻して横になったとき、またしても寒気がしました。
まるでさっきまで誰かがこの中で横になっていたかのように、敷布団が温かい。それに気づいた途端、ぴゅーっと音がしました。音がした窓の方を見ると、先ほど確実に鍵を閉めたはずの窓が、また少しだけ開いていたのです。
直後、部屋の扉を叩く音が聞こえ、開けてみると女将さんが。
「申し訳ございません。まだ布団敷きをしていなかったようで」という女将さんをよそに客室に目をやると、女将さんもそれに釣られて目を移していました。
「あれ?」とだけ言う女将さん。その瞬間、またしても部屋の窓からぴゅーっと隙間風が入ってきました。
その後はご厚意でお部屋を変えていただき私たち夫婦はその旅館で予定通りの一泊をしたのですが、帰路までなんだか煮え切らない思いを抱えてしまいました。あの布団の温かみ、誰が部屋に入って布団を敷いたのでしょうか。
ですがそれ以外の、お食事も温泉も、女将さんの対応もすべて心地よいものでしたので、★-1で★4とさせていただきました。ありがとうございました。
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