星の生涯

ありもと優

第1話





 手を取り合う想いが重なる時に

 君と僕はすべてを知る



 君が目に映している現実と

 君が心で願う現実の違い

 


 瞳を凝らして しっかり見つめる

 心を開いて しっかり見つめる




 数ヶ月あるいは数年

 数十年かかる人もいるかもしれない

 それでも その瞬間は

 幻のように一瞬だ

 君の願いは叶うだろう

 未来の夢は終わらない

 永遠は ここにある



 あらゆるものを飲み込む宇宙

 胸の奥の奥に 鏡の扉がある



 鉄壁の門をくぐれる者は限られている

 門を見つけることは安易ではない



 この時代も また過ぎ去る

 しかし

 僕と君は理解した

 連携してゆくすべての魂が

 光を増幅させてゆくことを

 


 拒絶しなくていい

 君は存在するだけで充分に素晴らしい

 自分自身に寛容でいることは

 他者を認めることに繋がる



 これから先

 もしも君が

 勇者の歌を聴いたなら

 それは奇跡だ

 そして

 今度は君の出番だ


 臆することなく 風に吹かれよ





 道のりは川の流れのように続く


 

 ただひとりのしあわせのために

 いまここで

 天と地が叫びはじめる







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

星の生涯 ありもと優 @sekai279

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ