第21話 再び四条家へ

「いらっしゃいませ、叶様」屋敷に着くとメイドさんが出迎えてくれた。

「当主様に御用ですか」

「はい」

「ただいまご案内いたします」

「お願いします」メイドに案内され弦水さんの部屋に連れてこられる。

「失礼します。お客様をお連れしました」

「ここへ来たということはなにかあったかね?」

「はい。姉が行方不明になりました」

「かなこが居なくなったか」1呼吸置いて話を続けた。

「かなこから両親の話は?」

「聞いていません」

「そうか」弦水さんはため息を着く。

「来月の半ば頃、来れるかい?」

「はい。日付を指定していただければその日に来ます」「分かった。また連絡する」

「それで姉が行方不明になり私が今の家に住めなくなるので新しく住む場所を探しているんです。ここに住まわせて頂けませんか?」

「なら、家に住めば言い・・・と言いたいところだが今は多忙な時期でね、少し時間を貰えるかな?知り合いに頼んでみるよ」

「迷惑かけてすみません。ありがとうございます」

「気にするな!」そう言われて私は四条家を後にした。

「次の住むところはどこになるんだろうな」次の住む場所が見つかるか心配しながら家に帰った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る