第9話 性転換

「みう、昨日は邪魔が入って最後まで話せなかったけど、私。待ってるから」私は登校すると美羽に昨日、言いたかったことを伝えた。

「叶、ありがとう。ごめんね」

「気にしなくていいのよ」

「ありがとう」みうと話している時、先生が教室に来た。

「昨日、屋上に出入りしていた生徒がいたようだ。屋上は危険なため行かないように」そう、先生が忠告すると生徒たちは「はい!」と返事をした。

「なんか寒くない?」

「叶ったら、まだ夏休み前だよ」

「そうよね」まだ7月のはずなのになぜこんなに寒いのだろうか。それに今朝は身体が震えている気がする。

「叶、次は体育だよ」

「そうね」ただの気のせいだといいんだけどな。

「更衣室行こ!」みうに分かったと伝えると私たちは更衣室に移動した。

「はっくしょん!」

「大丈夫?」

「今朝から寒いんだよね」むくり。

「風邪ひいたの?」

「そうかも」あれ、なんだろう、この懐かしい感覚は。そう思い確認するとさっきまで無かったものが復活していた。

「叶?」

「なんでもないよ」ヤバい!今、みうを見ると大変なことになる。

「私、先に言ってるね」

「まだ着替え終わってないじゃん!」

「今日、ちょっと体調悪いみたいだから先生と相談して帰らさせてもらおうかな」

「分かった。お大事にね」

「うん!ありがとう。悪いんだけど体育の先生に早退するって言ってもらってもいいかな?」

「うん!伝えておくね」

「ありがとう!みう」私はみうに頼んだ後、担任の先生に体調が悪くなったことを伝え早退した。姉に迎えに来てもらうことにした。

「姉さん!例の薬ない?効果切れちゃって」

「あるけど?また飲みたいの?」

「うん、飲みたい」

「分かった」姉は笑いながら私に薬を渡した。

「明日の朝には女の子の姿になってるとおもわよ」

「ありがとう」こうして2週目の女の子生活が始まるのであった。

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