第7話 片思い

「叶、放課後。時間ある?」昼休み明け、みうから話しかけられる。

「放課後なら大丈夫だけど、なにかあるの?」

「うん、伝えたいことがあって」

「分かった。ホームルームが終わってからでいい?」

「うん!」私は放課後、叶と会う約束をした。今までは約束なんてしなくても一緒に帰ったりしていたけれど今日は叶に言いたいこと、伝えなくちゃいけないことがある。

「席につけ!授業始めるぞ!」

「はい!」色々考え込んでいたら先生が教室に来て午後の授業が始まった。

「今日はここまで!」

「ありがとうございました!」

「あと2時間で終わりだ!」時間はあっという間に流れ放課後になった。

「気をつけて帰れよ!」

「はーい!」

「さて、私は屋上に向かいますか」私はみうの待っている屋上に向かうことにした。

「みう、おまたせ」

「大丈夫だよ!私もさっき来たばかりだから」

「それで、話ってなんなのかな?」

「それはねーー」みうが話だそうとした時入り口が開いた。

「お前ら!ここで何してるんだ」用務員のおじさんだ。おそらくタバコを吸いに来たのだろう。

「もう下校時間になってるんだから早く帰りなさい」

「まだ16時ですよ!?」

「どうもこうもない!」

「そんな急にー」

「分かりました」私はみうの言葉を遮りみうと屋上を後にする。

「なんかごめんね。まさか邪魔が入るとは思わなくて」

「いいのよ。それで言いたいことがあるんじゃなかったの?」

「うん!今日、一緒に帰りたいな」

「なによ!それ。いつも一緒に帰ってるじゃない」

「それもそうね」私の片思いはまだまだ終わらない。

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