第5話 運動と恋の予感

6月27日放課後。

私たちは水泳の練習をしていた。

「水泳って難しいけど楽しいわね」

「そうよね」放課後の水泳教室はしばらく続き1ヶ月がたった頃、体育祭が近づいてきた。

「えぇ、体育祭が近づいてきた。来週から準備や集まりの時間が増えるため、午後は体育祭の準備期間に充てることになる。そのつもりでいてくれ」

「はい!」教室のあちこちから体育祭は楽しみだという声が聞こえてくる。

「明日の昼休みに団を決めるくじ引きを行うので休むんじゃないぞ!」そう先生が言うとクラスメイトは大きな声で返事した。

「じゃあ、授業の準備しろ」そう言って先生は教室を出ていった。しばらくすると女の先生が教室に入ってきた。

「皆さん、おはようございます」

「おはようございます」こうして数学の授業が始まった。

「それでは号令」

「ありがとうございました!」

「数学疲れるよね!難しいし」

「マナは数学が嫌いなだけでしょ!」

「まぁ、そうなんだけどさ」時間は過ぎ放課後。

「じゃあね!」

「さよなら!」

「かな、一緒に帰らない?」みうからの誘いだ。

「いいわよ」

「やった!」私はみうと帰ることになった。

「ねぇ、かなは好きな人とかいる?」歩いてる道中、みうに好きな人がいるか聞かれた。

「いないわよ」この手の質問は初めてね。

「そっか、良かった」みうは私の答えを聞いて安心しているようだった。

「良かった?」

「いや!?なんでもないの」

「そう?ならいいんだけど」

「私、こっちだから、また明日ね」

「また!」やっぱりみうの様子がおかしい。そう思った私だった。

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