第8話
「ちょっ、なんかこの子目がキラキラしてない?」
……バレた。
「俺達はこういう者だが」
懐から取り出されたのは警察手帳だった。
……なんだ、警察か。
「ガッカリした!この子あからさまにガッカリしてるよ!」
……うるさい奴だな。
キンキン声が頭に響く。
「警察が、なんか用ですか??」
ネットを丁寧にゴミに被せながら聞く。
「この辺りで男を見かけなかったか?」
……あの男、警察から逃げていたのか。
犯罪者か?
まぁあたしには関係ない。
警察も悪人も。
「見てません」
「……本当か?」
あ?
あたしが嘘ついてると?
「嘘言ってなんかあたしの得になるんですか?」
不愉快だと丸出しの表情で言う。
こちとら早く帰って寝たいんだよ。
「ああ、ごめんね。疑ってる訳じゃないんだ。ただの確認っていうか……」
うるさい奴の方が慌てて弁明してくるがどうでもいい。
「そうですか。じゃあ」
話は済んだ。
店の方に歩き出すが。
「お前、何歳だ」
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