第7話

人が居るとは思わなかったんだろう、あたしを見てビックリして立ち止まる。



あたしはそれをチラッと見てゴミ捨てに戻る。




さも今、ゴミ捨てに来たかのように。




そしてドカッと隠れてる男の上に容赦なくゴミ袋を2つ乗せる。



これで男が見えることはない。




「ぐぅっっ」




って声が聞こえたような気がしないでもないが、あたしの知ったことではない。




「おい」




おい?



偉そうだな。



疲れからか、些細なことでもイラつきながら男二人を見る。




二人とも20代後半だろうか。




ラフな格好だから職業まではわからない。




男の1人がジャンパーの懐に手を入れる。













お?



刃物?



刃物を出すのか?

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