第5話

祈り虚しく、こっちへ来た1つの足音。



焦りと迷いを感じる。



この辺りの裏路地はまるで迷路。



詳しくない者は間違いなく迷う。




まぁあたしには関係ないけど。




きっちりゴミにネットをかけ終了。




帰ろうと角を曲が

















ドンッ!!





















「ぬっ!?」




何か壁のようなものにぶつかり尻餅をつく。



こんなとこに壁あったっけ?




手が砂利で擦れる。




「っっ」



「悪いっ!!」





謝られ、起こされる。



ぶつかったのは壁ではなく、男だった。




「いや、こっちも」




前方不注意だった、下を向いてたから。













「なんかあっちで声がしたぞ!?」



「なんとしても捕まえろっ!!」



「チッ」













ぶつかった男が舌打ちする。



追われているのは、この男か。














はぁ……。

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