第9話:パパイヤって淫乱おばさん。
「パンチ喰らったくらいでなにビビってんだ、情けない」
「なにが魔女だ・・・そんなもの宇宙には似たようなエイリアンがわんさかおるわ
そんなのにいちいちビビってたら侵略なんてできんわ、バカめが」
「ですがしばらく様子を見て、あの小娘がいなくなったところで再侵略と言うのは
いかがでしょう?」
「まどろっこしい・・・そんなことしてたら拉致があかん」
「私の前進を止めるやつは何者であろうと排除するのみ 」
「私、自ら地球へ降りるぞ」
「え、大いなパパイア様じきじきに・・?」
「手こずるようなら地球ごと破壊してくれるわ」
「こんな星のひとつやふたつ銀河にいくらでも散らばっておるからな」
その頃地上では・・・
「ね、パンチ一発ですごすご引き上げていったでしょ」
「そのうち親玉が、痺れを切らして出て来ますから」
「大丈夫なのか?勝てそうか? 」
「勝てると思うけど、戦ったら甚大な被害が出ますね」
「都市の一部は消えて無くなるかもしれませんよ」
「うそ、そんなの・・・まずいじゃん」
その頃、警察や自衛隊が出動して一般市民を避難させていた。
敵が先制攻撃しないかぎり自衛隊は手かは出せなかった。
地球防衛軍は大気圏が管轄なので、地上まで降りてきてしまってるパパイヤ
軍団には手が出せなかった。
「ハジメちゃんは私が守りますからね」
「私のカレシはなにがあっても私が守るから・・・」
「そう言ってる割にはウイルスが映るだとか文句言ってるし・・・」
「でも、できたら戦わない方向でお願いできたらいいんだけど」
「戦ったらキュートだってタダじゃ済まないだろ?」
「そうですね・・・腕の一本くらいはモゲちゃうかもですね」
「なに、呑気に言ってるんだよ」
「どちらにしてもそれは向こうの出方次第でしょうか」
「ちょっと検索してみたんですけど、あのザクロってマッチョの親玉は
パパイヤって淫乱おばさんみたいですよ、平和な解決は望めないと思います」
「まあ、懲らしめてあげないと引き上げないでしょうね」
「来たみたいですよハジメちゃん・・・」
「え?見えないけど・・・どこどこ?」
「ほらあそこ」
ハジメにはキュートが指差した場所に何も見えなかった。
「私ね、視力が半端なくいいですから・・・」
「視覚も、聴覚も、臭覚の犬の何十倍もあるんです・・・アソコも感度
良好ですよ」
「どさくさに紛れてなんてこと言ってるの、アソコって・・・」
「普段はノーマルな状態にしてますけど・・・普段からそん能力使ってたら
見えすぎるわ、聞こえずぎるわ、臭すぎるわで、たまったもんじゃありません
からね・・・アソコも」
「だから、アソコって言うな・・・そんなのエッチしたら分かるから」
「ハジメちゃん・・・加減してあげるからね、私の上で死なれたら困るから」
「おい、怖いこと言うなよ・・・腹上死なんて、くそじじいが無理するからだろ」
「俺は健康体の高校生だよ」
つづく。
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