第10話:やって来たエロばばあ。

そんなことを言ってるうちに、パパイヤが乗った超大型のUFOが迫って

くるのがハジメにも見えた。


もったいぶったように、やって来たギトギトの派手なイタUFO。


ハジメとキュートの頭上に来た派手なUFOの豪奢な窓が開くとパパイヤが

顔を出して偉そうにどなった。


「おい、おまえ、名前なんて言うんだ小娘」


「私キュートって言うの・・・よろしくねエロばああ」


「エロばばあじゃないわ・・・私はパパイヤって宇宙一綺麗な女王様だよ」


「エロばああ、あんた痛い目に会いたくなかったらとっとと帰りなさい」

「そうじゃないと、○×△開いて大きめの大根突っ込みますよ〜」

「私がいるかぎり、侵略なんてバカなことはさせません」


「やかましい淫語小娘」


「○×△って・・・」

「キュートそれって放送禁止用語じゃないか?」

「女の子がそんなこと・・・恥かしいじゃないか?」


「ハジメちゃん、ややこしいから黙っててくれます?」


「ねえ、パパイヤさん、もう一度言いますけど・・・地球侵略なんて、

そんな子供の遊びみたいなことやめて、とっとと自分の星へ帰ったほうが

身のためですよ」


「ふん、おまえこごときに何ができるってんだ・・・お◯◯◯チビが」


「なんだよキュートもおばさんも放送禁止用語合戦か?」


「なにをおっしゃるウサギさん・・・私は社あんたみたいなvsバカを

退治するために生まれたんだよ・・・泣かしてやるから」


「生意気なこと言いやがって・・・」

「おまえと無駄なやりとりしてたって拉致があかん!!」

「このさいだから、ここで決着をつけよう小娘」


「ハジメさんはどこかに隠れていてくださいね、足手まといですから」


何もできないハジメは、すごすごとビルの陰の隠れた。

ハジメが隠れたことを確かめてからキュートが言った。


「晩ご飯までにはかたずけたいですから、とっととやりましょう」


「こしゃくな・・・小娘・・・この星をおまえの墓にしてやる」


「エロおばさん、あなたこそUFOごと砕け散ってしまいなさい」


そう言ってキュートは上空へ飛んだ。


「えーい、撃て撃て、撃ち落とせ」


UFOから何本もビームが発射された。


「そんなへなちょこビーム、私の早さに通用するもんですか、バーカ」


キュートは光線をすばやく、かいくぐって何体かのUFOめがけて思いっきり

パンチを浴びせて回った。


「喰らいなさい!!ギガトン+テラトンパーンチ」


「ドカン!!、ズコン!!、バカン!!、ベコーン!!」


何トンもの力でパンチされた何体かのUFOは船体に大きな穴が空いてふらふら

揺れながら徐々に降ちて行った。


「やりやがったな、バカヂカラ小娘女め・・・」


自分の乗っていたUFOまでボコボコにされたザクロはすでに地上に降りていて

キュートに向かって怒鳴った。


「大いなるパパや様、ここは私にお任せください」

「バカキュート、次は俺が相手だ!!」


上空にいたキュートはザクロめがけて降りて行った。


「ザコなお魚さんはひっこんでたほうがいいですよ、ザクロさん」


「黙れ・・・小娘」


地上に降りたキュートはさらに言った。


「あなたの○×△もひっぱって叩き潰してみじん切りにしてあげましょうか?」


「ふん、ほざけ、さきほどの俺と違うところを見せてやる」


そう言ってザクロはキュートめがけてどすどす突進してきた。


鋼鉄の塊みたいな太い腕を振り回してキュートにパンチを 浴びせようとしたが、

素早いキュートに、ことごとく交われた。

ザクロのパンチはキュートには一発も当たらず、逆にキュートの往復ビンタと

ギガトンキックを まともに食らってザクロは無残にすっ飛んでいった。


「学習能力のない人」

「筋肉バカのわりに手応えのない人ですね・・・弱っちくて話になりません」

「だから、エロばああの腰巾着なんかやってるんでしょうけど・・・」


つづく。



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