第4話:男はみんなエッチしたがる生き物。
「私がエッチできるからでしょ・・・したいんだよね私とエッチ」
「なに言ってんの?・・・バ、バ、バカも休みながら言いたまえよ」
「白状しなさい!!」
「まじ、面倒くさ」
「そんなこと思ってないよ・・・だったら俺が人間の彼女、作りゃいいだけの
話だろ?」
「人間の彼女作れないから手っ取り早く私で済まそうって思ってるんでしょ?」
「違うって・・・それってちょっと
「俺はそんな男じゃないよ・・・ん〜〜〜〜だったらもういい」
「いいよ・・・無理に彼女になってくれなくても・・・ドキドキして損したわ」
(めちゃ焦った・・・違うって言ったけど当たってるし・・・エッチしたいし)
「え?いいの?・・・そんなことくらいで私を諦めちゃうの?」
「待て待て、じゃ〜どうしろって言うんだよ・・・イヤなんだろ?俺のこと」
「それとも俺をからかってるのか?」
「からかってないですけど・・・男ってみんなエッチしたいのかと思って・・・」
「どこからそんな情報仕入れてきたんだよ」
「ネット検索してたら男はみんなエッチしたがる生き物だって載ってたから」
「それ変なサイト覗いたんだろ?」
「Zとかってサイト・・・」
「そもそもネットなんて乱れてるし間違った情報いっぱい流れてるんだから・・・
信用したらダメだって・・・」
「知りたいことがあったら、まず俺に聞けよ・・・」
「分かりました・・・で?・・・諦めちゃうの?私のこと」
「俺がスケベな男だからってのが気にくわないだろ?」
「そんなことありませんけど・・・」
「たしかに俺はスケベだよ・・・だけどそれのどこが悪いんだよ」
「逆にスケベじゃないやつのほうが、どうかしてんだよ」
「そんなにムキにならなくても・・・」
「それに・・・そんなことないって言ってるじゃないですか」
「でも彼女になったら、やっぱりエッチしなきゃいけないんでしょ?」
「まだ言ってるよ・・・あのね、いきなりそんなことしないよ」
「彼氏、彼女の関係になったら、まず手をつないだりさ、ハグしたりチュー
したり・・・そういうところから徐々に入っていくんだよ、普通は」
「そんな低レベルなことがしたいの?」
キュートは口をへの字に曲げた。
「低レベルじゃなくて大事なコミュニケーションなの、恋人どうしに
とって・・・そう言うもんなの・・・触れ合うことが大切なの」
「う〜〜〜気色ワル〜・・・チューなんかしたらウイルスが移っちゃうよ」
「変な病気になっちゃったら困るし・・やっぱ、やめようかな」
「アンドロイドがウイルスなんかに感染しないだろ?なに心配してんだよ」
「どうしよう・・・」
「無理にとは言わないよ・・・もう、どっちでもいいわ・・・疲れたわ」
「じゃ〜私のことよろしくお願いします・・・彼女として」
キュートはペコッと頭を下げた。
「わ〜〜〜〜ハイメンテな女・・・」
つづく。
ハイメンテ・・・ハイ・メンテナンス・・・手間のかかる面倒くさい女のことです。
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