第3話:じゃあさ、俺の彼女になってよ。
我が家にやって来たアンドロイドの名前はキュート。
俺、一番 ハジメの妹ってことになってるけど、彼女はアンドロイドだから
俺とは血は繋がってない・・・恋愛に発展する可能性だって多いにある。
アンドロイドとだって恋愛できるし・・・これは内緒の話だけど親父に
聞いたらキュートはエッチもできるんだって。
戦闘用アンドロイドにエッチできる機能なんか必要ないだろうって思ったら
親父は完璧主義者らしい・・・完璧主義者って割にキュートの言葉がちょっと
変なんだよな・・・言語機能バグってないか?
まあ、言葉のことはいいや・・・エッチできることのほうが大事だし・・・
そんなこと聞いたらなおさら好きになっちゃうだろ?
エッチできないってなると見かけは女でも男と変わんないからな・・・。
エッチできるって聞いてキュートが完璧に女に見えてきた。
「あのさ、キュート、キュートはこの地球に悪いエイリアンがやって来なきゃ
なにもすることないんだよね」
「うん、たぶんですけど・・・」
「地球にいるのは、ほとんど雑魚キャラだけですからね」
「なんかさ、やっつけちゃう相手がいないんじゃ、もう面倒くさくなっちゃった」
「そうなんだ・・・じゃ、俺と学校へ行くか?」
「ハジメちゃんとは一緒にいたいけど学校へ行って、お勉強なんて嫌だし・・・」
「それは俺も分かるけどな・・・」
「勉強なんて、しろって言われるとテンション下がって余計やらなくなるもんだよ・・・逆効果ってのが分かんないのかな 」
「私自由でいたいし・・・」
「ところでさ・・・バカな質問するけど・・・キュート彼氏とかいないよな?」
「カレシ?・・・ほんっとバカな質問ですね」
「私、生まれてすぐハジメちゃんちに来たんだよ、彼氏なんか作るヒマないじゃん」
「あ、そうだよね・・・まじバカな質問」
「じゃあさ、あのさ・・・よかったらだけど僕の彼女になってよ」
「・・・・・」
「いきなりだね・・・あっさり言ったね・・・って言うか、私とハジメちゃん
兄妹なんじゃないんですか?」
「それは建前上だけ・・・厳密にはキュートは他人みたいなもんだから」
「私じゃなくて同種属の彼女作ればいいじゃん?・・・」
「ダレでもいいの?・・・私、アンドロイドだよ」
「いいんだ、アンドロイドでも文句言わないからさ、中学の時から彼女がいない
んだ」
「それに異星人が彼女って人ここじゃ普通なんだから、だったらアンドロイドの
彼女だってありだって思うだろ?」
「街を歩いたら青いのとか緑の色した異星人連れた地球人が普通に歩いてるよ」
「そこまで言うなら?・・・私でよかったら?・・・なってあげてもいいですけど・・・彼女に・・・どうぜヒマだし・・・」
「うそ、まじで?」
「ハジメちゃん、本気?」
「本気もなにも・・・」
「ハジメちゃん私がエッチできる体だって知ってます?」
「知ってる・・・」
「お父さんに聞いたの?」
「だな・・・」
「あ〜知ってんだ・・・それで私に彼女になってくれって言ってるんだね」
「なに?・・・どう言う意味?」
「私がエッチできるからでしょ・・・したいんだよね私とエッチ」
「なに言ってんの?・・・バ、バ、バカも休みながら言いたまえよ」
つづく。
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