第9話

あ……

康孝はその視線に気がついた。

また郁を見ている。

別に意識して見ているのではなく、気が付いたら見ていると言う感じだ。

彩夏はノートに問題の答えを書いている。

それが止まっていた。

康孝は気付かないフリをして、ノートを埋めていた。

中間テストも近いので、3人で勉強をしてい

る。

康孝と彩夏は野球部、郁は美術部があるので図書館で勉強できるのは土曜日だけだった。

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