第5話
「郁ちゃん」
郁が熱心に絵を描いている所へ、ボトルが差し出された。
「水分取って」
見れば彩夏が立っている。
「ありがとう」
彩夏は黙って絵を見ていた。
「じゃあ、行くね。買い出しに行くの」
彩夏はそう言うと走って行った。
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