第4話
野球部のグランドの周りには女の子達がひしめき合っている。
彼女達の目的は康孝だった。
身長175cm。顔はイケメンで性格はかなりサッパリしている。
10月が来て、漸く熱中症の心配もなくなった。
康孝はキャッチャーの谷本和樹と投球練習をしている。
明真はそれほど野球は強くない。
せいぜい2回戦止まりだった。
だから夏の予選大会も初めて準決勝まで進んだのである。
グランドの端ではマネージャーの彩夏がボール拾いをしていた。
10月とはいえ、部員は汗だくである。
いつでも飲む事が出来るように冷たいお茶を用意していた。
「彩ちゃん、感謝!」
お茶を飲んだ3年生の部員が笑顔で言った。
彩夏は可愛くて、野球部のマドンナ的存在である。
彩夏には2つ年上の兄がいる。
花陽学園でセンターを務めている。
彩夏にとって野球は小さな頃から当たり前に身近にあったものだった。
兄が小学校の時から野球をしていたからだ。
自然な流れで中学になると、野球部のマネージャーになった。そして、高校もそうしたのである。
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