第4話 黒髪黒目!?
「バブバブッ」
はい。生後10ヶ月になりました。全く話せません。俺は早く話したいのに…
でも、10ヶ月のんびり何事もなく生きてます。両親は変わらずラブラブ…
「あら〜シオン!お腹すいたの〜?」
「バブゥ!」
「もしかして歩きたいんじゃないか?」
そうだ!その通りだ父よ!俺は歩きたいんだ!だって自分の見た目が知りたいから!
「(やっぱ気になるよね…自分の見た目。髪短すぎて色わからんし…金髪碧眼とか…!?)」
「だったら歩かしてみようかしら…はいっシオン!」
母の声と共に俺は床へと降ろされた。急いでハイハイをし鏡の近くへ向かう。
「(よし!これで俺の見た目が…!)」
だがそこにいたのは…
「(黒髪黒目!?)」
そう、黒髪黒目の赤ちゃんだった。
「(いや、わかってたよ。わかってたけどさぁ…)」
実は母と父は黒髪黒目なのだ。つまりその息子の俺も黒髪黒目なのだが…
「(これも初期設定!?マジで!?そこは機転をきかせてくれよ…)」
なんとなく異世界転生といったら金髪とか茶髪とか、派手じゃないか!?なぜ黒髪!それも黒目!?日本人じゃん!?変わんないじゃん!?
「(まぁ違和感なくていいのか…?)」
だが前世よりイケメンな方だと思う。それはいいか…。
「シオン〜?そろそろベビーベットに戻すよ〜!」
母の声で俺はベットに戻された。ちなみにこのベットなかなかに寝心地がいい。ふかふかで寝返りが打ちやすいんだ。
だが寝心地がいいといったって早く話したいのは変わらない。早く3歳くらいになりたい…。
余談だが俺が住んでいる村はアーシャ村というらしい。最近、母が言っていた。
人口は少ないがのどかでいい場所だ。周りにも小さな村がちょこちょこあるらしい。
西には大きな町もあるそうだ。いつか行ってみようかな…?
考えていると眠くなってきた。子供になったから眠る量も増えるらしい。…おやすみ…
「シオン〜!あれ寝ちゃった。ふふ、かわいいねぇ。」
「あぁ、おやすみ。シオン。」
そんな声を聞きながら俺は眠りについた。
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