第9話 惑星300
星と星をつなぐエレベーターに乗っている
ユミーは、窓の外の流れ星のように流れている星を見ていた。
少し小さな声で呟いた。
「巨大生物の捕獲かぁ…」
ユミーに渡されていた任務の内容は巨大生物の捕獲。ヘファイストが作ったかぷ
せるの中に閉じ込めることが任務のようだ。
ユミーが外を覗いているとユリの言葉をふと、思い出した。
「今回の作戦は巨大危険生物の捕獲で、殺しはNG。そのため、他の組織と合同の
作戦になるゆだけど、あまりその組織に顔を見られない方がいいよ。ユミーにとっ
ての敵だからね。」
そのあとユミーはどういうことか聞いたが答える様子はなかったのだ。
そんなことを考えてる間に、アナウンスが車内に流れた。
エレベーターといっても、目的地に着くまで9時間もあるので、座席等かある。
車内のイメージで言えば飛行機などが挙げられるだろう。
「「皆さま、今日もクルイアントロ宇宙空港をご利用くださいましてありがとう
ございます。この便は現地時間にて、19時45分着となっております。シートベル
トを腰の低い位置まで…」」
その時ユミーは眠かったのでアナウンスの内容は全く聞いていなかった。
「ふぁ…」
大きな口を開けてあくびをする。
「眠いのでしょうか?」
隣の座席から誰かが語りかけてきた。
「あ、はい」
ユミーは目を少し瞑りながら答えた。
相手が誰かも気にせずに…
「今作戦に同行させていただく、ダークロ・マプスでございます。」
「ほお…」
「どうやら、眠いのですね?」
「はい…」
珍しく今のユミーは騒がしくはなかった。
「あなたのお名前は?」
「俺ですか…俺は…ゆふぁーあアールグレイから来まし…」
ユミーは名前を答えると同時にあくびをし、そのまま寝てしまった。
「なるほど、ユファーさんですか。」
間違えた名前をダークロは覚えてしまう。
「そんなユファーさんに質問なんですが…」
軽重な喋りで質問をする。
「本作戦にユミーとか言う奴が居るらしいのですが…寝てますね」
ダークロはユミーが寝ていることに気づいたので、そばにあった布を掛けてやった。
ユミーが起きるたのはアナウンスが再び流れたときだった。
「ふぁあ」
大きなあくびをする。
隣の座席にダークロの姿はなかった。
「「まもなく、アークムズに到着します。お忘れもののないように、お願いしま
す。御乗車有難うございました。」」
ユミーはエレベーターから出て宇宙空港から出ると、タクシーを呼んだ。
車には運転手がいなかったが、目的地までユミーをのせ走った。
「ここか…」
山々に挟まれた、四角の建物がユミーの前に現れる。
近づくと建物についていたシャッターが開く。
開くと中には二人の翼が生えた、エルフのような生物がいた。
「やあ、おまえがユファーだな。」
(ユファー?何をいっているんだ?まあ、いいか)
「あ、あぁ。ここで合ってるのか?」
「そうだ。アールグレイから来たんだろ?中で作戦について、話そうじゃない
か。」
ユミーはでかく威圧感のある建物に入った。
中には暗く、部屋の中心だけが少し光っている部屋に連れてこられた。
「これで全員揃ったな。作戦の説明をするぞ。」
机から何かの生物の形の光が写された。
「これは、核が入っているスクラプトだ、こいつを捕まえる」
机には地図の映像が写された。
「今から、こいつを捕獲しに行くぞ。全員準備をしろ!」
ユミーは車に乗りスクラプトを探すことになった。
「こんなとこに居るのか?」
車の運転手に質問をする。
「奴は木の高さほどあるんだ。居ればすぐに見つけ…」
「バキャン!!」
木の折れるような音がした。
「まさか!」
ユミーはさっきまでの目よりも真剣な目になった。
音が鳴った場所へ車を走らせると、其処には8本の足を使い、忍の様に歩いている
スクラプトがいた。
車から降りると同時に運転手は言う。
「あいつだ。あの8本中の腕の4本は攻撃用だ。注意しろ!」
車が危険のためその場から去るとユミーは片手をグーにして、手を打った。
「やりますかねぇ!」
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