第5話 見極める目

この世界には色んな種族がいる。その種族には共通して核がある。


そんな核を応用して発する技がある。


アイだ。


アイは共通していて、スキルのように遺伝子によって変わるものではない。


基本的なアイの技は音、力、視力の3つである。


その他にも、火眼(かがん)という手のひらから火の玉を出すものや波動眼(は


どうがん)という離れたところに衝撃を与えるアイの技がある。


「で?アイにはスキルをさらにパワーアップさせるアイがあるからそれを習得し

ろってか?」


ユミーは首をかしげた。


「そんなもんどうやってやるだよ…」


少しアミーの顔が暗くなった。


「まあまあ、そういわずに。」

森林の中にポツンと立つユミーの家の中でユリと皆は話をしていた。


「これからまた訓練するん?」


ユミーは少しだけめんどくさそうだった。


「いやー、今日は任務でもしてもらおうかと…」


「さすがに厳しいんじゃないかな?」


レミーは汗をかきながらいった。


「でもねぇ、やっぱり仕事しないと…」


リミーが口を挟んで


「そんな、めんどくさがってるとこの家壊されるぞ。」


と言った。


「た、確かにそうだ!じゃあ、誰か助っ人を付けて任務とかどう?」


「ま、まあそれならいいけど」


少し震える声でアミーは答えた。


「ま、まじで?」


ユミーはソファーに寝っころがりながら言った。


「じゃあ決まりだ!助っ人探してくるな!」

「にこやかに玄関の扉を開けて出て行きやしたね。」


トミーが言った。


「あれでよかったん?ユミーは。」


ケミーが倒置法を繰り出してきた。


「まあ、仕方がないかで受け止めてる。」


しばらくして…


「助っ人つれてきたよー。」


ユリが甲高い声でユミーの家の玄関のドアを開けた。


「なんか来た。」


あまり誰もユリのことを気にしていなかった。


「助っ人はー…この人です!」


ユミーは少し笑いながら


「これ、まさかとは思うけどユリとかないよな?」


少し低い声が玄関のドアから聞こえた。


「えー、どうもなんか来いって言われてきてみたら、助っ人呼ばわりとはどうい

うことでしょうか?」


手を頭の後ろに置きながらドアから入ってきたのは緑色の皮膚をしたいきものだ

った。


「アールグレイ、最高の技術者!!ヘファイストさんです!!」


ユミー達は目が点になった。


「え?え?誰?」


「あれ?お前らじゃん!」


ヘファイストは暗い顔から少し明るくなった。


ユミー達は更には首をかしげた。


「何で俺らのこと知ってんの?」


「会いたかったぜ~!ブラザー!!」


ヘファイストは一人一人にバグをして背中を叩いた。


「お、おう」


トミーがじゃかん引いた目でヘファイストをみた。


ユミーは目が?になった。


「ユリ?これどゆこと?」


「まあ、お前は有名だから。」


「な、なるほど?」


ユミーは完全には分かっていなかった。


「それじゃあ任務へレッツゴーだ!」


ユミー達は本部へ行き、任務を受け取った。任務の内容は暴力団の偵察。


~~~~~~~~~~ケンナ王国~~~~~~~~~~


ケンナ王国。豊かな自然と高度な文明が並ぶ国。ケンナ王国では昔、戦争で落と

されそうなことが何回もあったためか壁が囲まれた中に王国がある。




「ここか?」


王国の城から少し離れた所の家、ごく普通の家が立っていた。


「もしかして家の中にあったりします?」


少し不安そうだ。


「どうやらそのようだな。」


ヘファイストはなぜか双眼鏡のようなものを見ていた。


「それ何?」


首をかしげたコミーがいった。


「ん?これか?これはな、壁越しでも建物の構造が見える双眼鏡だ。俺が作っ

た。」


レミーが目を大きく開きながら


「それを使えば侵入しなくても偵察できるじゃないですか!」


と言った。


しかし、ヘファイストは下を向きながらこう言った。


「実は…核のエネルギーの回りは透けちゃうんだよな。核はどうやら放射線を通しちゃう見たいで生物以外は見えるんだがね…」


「お、おいちょっと待て…」


リミーがまずいと言わんばかりの顔をしていた。


「もし、だか放射線を検知するような機械があったら、使ってることがばれるん

だよな?」


「あ、やっべ」


「バン!!」


激しい射撃音がした。


「ちょっと兄貴そういうことは先言ってくれませんかね?僕の護衛がなかったら

死んでますよ。」


トミーが出した盾には小さな銃の弾が埋まっていた。


「ここでも、大活躍だな。」


回りの家からぞろぞろと武装をした奴らが出てきた。


「んな!?一斉に出てきやがった。」


「そりゃあそうだ。ここの家一帯は暴力団の地下からの出入口だからな。ここに

人がいる時点でおかしいんだよ。」


「そりゃあ出てくるよなぁ」


暴力団の全員の手のなかには銃があった。


「ありゃブラッドガンだな。一撃で全ての生物の核を破裂させられる代物だ。」


ヘファイストはおでこに手を当てて眉間にシワを寄せて見ていた。


「じゃあ、正当防衛で喰っていい?」


ケミーがにこやかに笑いながらいった。


「食べた後は殺すなよ。」


「しゃあ!!!」


こう見えてもケミーは少しサイコパスである。


ケミーは何人からも弾丸を発泡されたが全て口のなかに放り込みながら何人もの

暴力団のを喰っていった。


「うわー、封印して後は牢獄にいれるからな??」


ケミーは戦いながらにこやかに笑い


「わかった、わかった」


だけ言っていた。


「くそッ!!!」


やけくそなのか後ろにいた、ユミー達の方に銃を撃ってきたやつがいた。だがそ

の弾丸はトミーの盾によって塞がれてしまった。


「後ろ…」


「なんだコミー?」


後ろを振り返ったときには敵がぞろぞろといた。


「これは!?」


アミーは首の周りに汗をかきながら言った。


「そりゃ、そうだここら一帯が暴力団への窓口だからね。」


「あれ?ヘファイストは?」


ユミー達に緊張が走る…がヘファイストは上の方に浮いていた。


上の方でいち早く後ろの存在に気づいたヘファイストはユミー達に言わずに空に

浮いていたのだ。


「な、なんだ死んでいたんじゃないのか。」


(さてと、ユミー達はどれくらい力を取り戻したのかな?)


「見せてもらおうじゃないか。」


少し微笑みながら、いつもとは違う深緑の目を光らせながら言った。




追加設定

ケンナ王国は日本の1,5倍

そこそこでかい


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