第2話 任命試験
なんやかんやでユミーはアースグレイの隊員の一人になるため、試験を受けるの
であった。
アースグレイとは、本拠地総員6万人、組織介入総員数143万人の世界の軍隊であ
る。
そして、アースグレイの本拠地に軍隊として入るには、超難関の試験が待ってい
る。
「な、ナルホドォ」
ユミーは案内人のルビッチとどでかい黒く染まった城の前で話していた。
「この城にはサタンとか言うやつがいるのだがそいつを倒したら勝ちです。」
「はい!質問!」
「なんでしょうか?」
「サタンってやつの取り立てってなんなんですか?」
「さあ、なんでしょうね。」
全く表情を変えないで言った。
「それでは私はここで。死なないよう頑張ってください」
そう言うとルビッチは緑色の光に包まれて気づいたら消えていた。
目の前には大きな鉄の扉があった。
「みんな、でかい扉をつけたがるのか。といったもののまだなにもユリの言って
いた独自スキルと言うものをまだ持っていないんだよなー」
独自スキルとはこの世界における生物が持っている独自の異能である。
様々な異能がこの世界にはあり、例えば触れた所を金にする異能など色々ありそ
れは生物の核からのエネルギーをもとに異能が発動する。
「ユリからきいた情報では異能を使うとき、利き手に力を入れてその力を出すよ
うに手を…」
ユミーは扉を力強く殴った。
「前に出す!!」
鉄の扉には内側に木の留め具があったがそれが折って扉はそれでも勢いがなくな
らず激しい鉄のぶつかった音を響かせた。
「な、なんだ!?」
「何が起きたんだ!?」
城のなかにいた城を守るための門兵が騒ぎだした。
「サタンってやついる?出てきてほしいんですけど。」
砂煙の中からユミーが出てきた。
城の中ではサタンのバスタイムが始まっていた。
「ふんふーんふーん、やはり風呂はええのう!」
なかなかに低い声が広い風呂場に響き渡った。
風呂場にドア越しで声が聞こえた。
「サタンさま!!」
「なんじゃ?ワシは今忙しいのだぞ?」
とてつもないオーラをサタン放った。
「そ、それがサタンさまに会いたいと言う人物が今来てまして…」
「ワシがここ一体の生物を操り、5万の軍勢を支配している魔王ってのは知ってい
るのか?名は?」
「それがユミーと言うやつらしくて。」
「やっべ」
「どうしたのですか?」
「な、何でもない。ワシの部屋の高級ソファーに座らせ緑茶をいれて持ち出せ!
最高級のおもてなしをしろ!!」
「な、なぜあんなやつに?」
「いいから、はよせんか!!」
とてつもないオーラをサタンは放った。
「は、は、はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
おじけずいたような声でその場を去った。
「ま、まずいのぉ…」
ユミーは金と赤の色をしたソファーでくつろいでいた。
そこに緑色の液体のようなものが運ばれてきた。
「な、なんだろうか、これは」
「これは緑茶でございます。」
ユミーは運んで来た緑色の液体を飲んだ。
「( ゚Д゚)ウマーイ」
と、そこにサタンがやって来た。
椅子に座ると両手を机の上に置き。
「この度はぁ!!すいませんでしたぁ!!」
机が真っ二つに割れるほどに頭を下げて謝った。
「へ?なんのこと?」
「この度はぁ!あのような発言をしてしまい!なんとすればよいのでしょうか
ぁ!?」
ユミーはポカンとしていた。
「な、なんことだ?俺は最近、記憶喪失になってしまってよくわからないん
だ。」
「なんと、それは残念そうに…そ、それで今日来た理由は何でしょうか?」
「なぜか取り立てをしろと言われて手紙をもらってきたんだ。これを渡せとユリ
と言うやつに言われて。」
ユミーはサタンに手紙を渡した。
サタンはその手紙を開き内容を読むと
「わ、わかりました。今日のところは取り立てというのは承認しました…」
少し暗い顔でいった。
「え、やったー」
「それでは玄関まで送りますよ…」
こうしてユミーは取り立ての内容がわからずに試験をクリアしたのであった。
「サタンさま…アイツは一体なんだったんですか?」
「アイツは破壊のユミー、こっちの世界の住人だ。」
「よくわかりませんけど。」
ユミーは支給されたアースグレイ本部に戻ると、
「あ!ユミーおけぇり!」
とユリが真っ先に話しかけてきた。
「試験合格おめでとー!これでちゃんとした、アースグレイの隊員だな!」
「あぁ、試験なんだけどあれでよかったのか?」
「おん、合ってるけど簡単すぎた?」
「簡単ちゃ、簡単だったけど…」
「まあ、簡単じゃなきゃな!」
「ま、そうだな。あ、スキル手にいれたんだけど…」
「おお!やるやん。それじゃあどんなスキルか今度見せてくれや!」
「いいよ!じゃあな!」
「あ、待ってくれ!明日ユミーの家に同じような新人、入る予定だからさ!なん
か適当に歓迎会の準備でもしてねー。じゃ!ばいびー」
「お、おい待て!」
と言った頃にはユリはどこかに行ってしまった。
「新人か…」
家に帰り、ユミーは7つある部屋の内の一つの部屋に入った。
新しい仲間か、どんなやつだろうかと思いながら、ユミーはベットの中で眠りに
ついた。
翌日
インターホンのなる頃、ユミーはまだ寝ていた。
再びインターホンがなり、ユミーは目が覚めた。
ドアをあけ
「どちら様ー?」
と言ったらそとに立っていたのは見知らぬユミーのような猫の生物だった。
「お!お前がユミーか。」
「お、お前は!?」
To Be Continued
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