第3話 放課後②

 昨日は山田さんを誘ってカラオケに行った。山田さんははじめそこまで乗り気でないようだったが、解散のころには楽しんでいるようだったので誘ってよかった。今日はショッピングモールに誘ってみようかな。昨日は放課後急に言ってしまったので今日は昼休みにでも、早めに言っておこう。



***



「あぁー…」

「もしかしてなんか予定がある?」

「そう、ごめんね」


断られてしまった…なんの用事なんだろう。聞いても大丈夫かなと心配になりながら、


「…いいよいいよ。何があるの~?」

「……」


まずかっただろうか。


「今日は親の帰りが早い日だから帰っておいたほうがいいから。」


ぎりぎりセーフだったみたいだ。


「そっかそっか」



***



はぁー…

あーあー一緒に遊びたかったなー

そんなことを思いながら家に着くと妹が出迎えてくれたようだ。


「おねーちゃんおかえりー!」

「ただいま~」

「一緒にゲームしよう!!」

「はいはい~」


 妹はまだ小1で、とてもかわいい。あと何年か経つと生意気になってしまうのかな…。妹は最近レーシングゲームにハマっているみたいだ。操作しているとき曲がる方向と同じ方に体を傾けてしまっている。ほんとうにかわいい。



***



ベッドに入って、今日は昨日が山田さんデーだったのと打って変わって妹デーだったなと、思い返す。山田さんに断られて少し残念だったけど、妹がいたから悪くない一日にだったな

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