第4話 休日①
いつものことながら、夕陽さんは唐突だ。
「明日ショッピングモールに行って遊ばない?」
まぁ、昨日は断ったものと同じだったので納得はいっている。普段土日なんて、ゴロゴロと惰眠を謳歌しているだけで、いつでも暇なので特に断る理由もない。
「いいよ。」
「やったー!」
話し合って、昼前に前にカラオケに行ったときと同じ駅前に行って、昼ごはんを一緒に済ましてからショッピングをすることになった。…ショッピングって何を買うんだ?馴染みのない場所だし、特に買いたいものもないから、夕陽さんが何を買っているのか見て楽しもうか。夕陽さんは、今からもうルンルンのようだ。もうすでに見ていて飽きないな。
***
予定より20分くらいはやく来てしまった。家にいてすることもなかったから、つい来てしまったが早すぎたかと思いながら待ち合わせ場所に向かっていると、夕陽さんはもう来ていた。本当に楽しみなんだ、と微笑みながら、近づいていく。
「…!早いねー!」
「ふふ、夕陽さんこそね」
私服だ…。
当たり前だし、自分も私服なんだが、初めて見る新鮮な姿に面食らってしまう。彼女自身を表しているかのような明るい色の服だ。
それに対して私はモノトーンの服だ。とても落ち着くので気に入っているが、並んでいると明度の差とかが凄まじいことになるな、と思う。
「山田さん服落ち着く色でいいね〜」
「でしょ。夕陽さんの服は夕陽さんらしくていいね。」
「でしょー」
意見があったようで良かった。
昼ごはんはマックとなった。
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