第3話  誰かの妹

エラリアが「ね?そこに立っていると非常に邪魔なんだけど」とロアを睨んだ。

ロイが「おい、お前誰に口を聞いてるんだよ」とエラリアに楯突いた。

エラリアが「ふーん、そんな偉そうな口を聞けるんだ?私の方が上級生なのに」と手をポキポキと鳴らして居た。

リサが「また、そんな所で喧嘩をしようとしているわね?そんなに喧嘩をしたければ、あんたが私の相手になってあげるよ」とニヤニヤして居た。

エラリアが「あら?お姉ちゃん。こんな所で会うなんて奇遇ね?でも、お姉ちゃんには用はないのよ」とくるっと違う方向を向いてロイを睨んでいた。

ロイが「お前やる気か?女なのにでしゃばりやがって」と手をポキポキ鳴らして居た。

リサが「だーかーらー?あんた達が喧嘩をするから、皆が迷惑をするのよ。あんた達が静かになって貰わなきゃ困るのよ」と仲裁に入った。

ロアが「本当に迷惑よね?私は、こんな人達と関わり合いになりたく無いから帰るわ」とそそくさとバックを持って帰って行った。

エラリアが「お姉ちゃん、此処にいられると堂々と喧嘩できないじゃない。どうしてくれるのよ?」と怒りを露わにした。

リサが「あんたが喧嘩吹っかけようとしたのは、最近あんまり良い事が無いから他人に八つ当たりをしているだけじゃ無いの?」とエラリアにそれとなく尋ねた。

エラリアが「そうね?学校で、友達もできないし、いつも虚しく1人なのよ?いつもだったら、友達皆で騒ぎながらクレープ食べたりして居たのに」としょんぼりして居た。

リサが「うんうん。それは気の毒ね?でも、喧嘩っ早いのはどうにかしたほうが良いと思うわ」とエラリアに注意をした。

エラリアが「ごめんなさい。この事を誰にも言えなくて困って居たの」とリサに素直な気持ちを伝えた。

リサは「エラリア。あなたは、それ以前に私の大切な妹よ。困っている事があったら、いつでも聞くわ」とウインクをした。

エラリアが「ありがとう。お姉ちゃん」とエラリアに笑顔を見せた。

それを見てなのかロイが「良い話じゃ無いか?この俺を泣かせるなんて」と涙を流して居た。

エラリアが「そこかよ?あんたどうかしているんじゃ無いの」と足を前に出してずっこけた。

リサが「ありがとう。私の妹が素直じゃなくて生意気言ってごめんなさい」とロイに頭を下げた。

ロイが「しょうがない。俺の名誉に変えて、許してやるよ」とエラリアの事を大目に見た。

エラリアが「あんたに大切にして貰わなくても、私1人で乗り越えられる」と強気な気持ちを全面に押し出した。

リサが「本当に素直じゃ無いんだから」とエラリアの肩をポンポン叩いた。

そうして、ロイと、エラリアとリサは家に帰って行った。

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