第16話 不動と弥勒を雇用する

宴会はまだまだ続きそうだが、不動との約束があるので、俺は宴会を中座させてもらった。ミミは奏さんとすっかり打ち解けたようで、残るそうだ。


麓の、夕焼けに染まる市内を一望する景色を見ながら広場を抜けてバス停へと歩いて行こうとすると、力強い手で引き止められた。肩をガッと掴まれたのだ。


「ち、ちょっとお話しようか、チビデブハゲ」


「うひひ、ダンジョンから出てきた時、歌恋かれん撫子なでしこが泣いてたそうじゃないか。いったい貴公はなにをしたのかね?」


俺を引き止めたのはアンブレラの二人だ。俺の両肩を掴むカサイとサカイの手が、ギリギリと俺の肩をさいなむ。


あー、これは仕方がないか。説明が必要だな。


なお、歌恋と撫子は俺がダンジョンに連れて行った姉妹の名前だ。


「いいよ。包み隠さず説明しよう。だが、ちょっと待ってくれ。用事があるんだ。用事が終わったら戻ってくるから、3時間後にギルドの食堂でな」


アンブレラは俺を強引に引き留めるつもりはないようだ。素直に手を放してくれた。念のために、連絡先の交換を強要されたが。


もういいかなと思ってその場を去ろうとすると 、アンブレラに呼び止められた。


「お、おすそ分けだ。持って帰りな」


「うひひ、角うさぎの肉だ」


と言って、丁寧にパックされた300gくらいの肉を渡された。


それをありがたく受け取って、俺は言った。


「ありがとう、遠慮なく頂いていくよ。さらに遠慮なく言わせてもらえれば────足りねえ 。あと3パックよこせ。家で女と子供たちが腹を空かせて泣いてるんだ」


俺の無礼な言葉に。全くもって、傍若無人な言葉に。それでもアンブレラは驚きながらも、こう言った。


「そ、それは仕方ないな」


「うひひ、遠慮なく持っていけ」


そう言って、角ウサギ肉3パックを取り出して俺に渡してくる。


俺はちょっと拍子抜けして、呆然とするように言った。


「お人好しだなあ」


「「どっちが!?」」


アンブレラの2人に、綺麗に突っ込まれてしまった。



俺はバスに乗って麓に降りた。バスには定期券があるらしい。頻繁に使うようになったら購入も考えよう。


麓の駐輪場に置いてあった自転車にまたがって家に帰る。


部屋の前にはすでに不動が待っていた。いや、不動だけではない。お姉さんの弥勒も一緒だ。朝渡したタッパーを手に持っている。タッパーが綺麗に洗ってある上に、すっかり乾燥されていた。その事実が、二人の育ちの良さをうかがわせた。


「よう、お二人さん。お待たせ」


気軽に声を投げると、不動はぶっきらぼうに、弥勒は丁寧に挨拶を返してくれた。


「お帰りなさいませ。ヒロさま」


「•••••••おかえり」


さらに、弥勒は丁寧に頭を下げて朝食のお礼を言ってくれる。


「今朝は結構なものをいただき、本当にありがとうございました」


そう言った後に、小さく「本当に助かりました」と、まるで独り言のように呟いた。きっと、俺に聞かせる声ではなく、知らずに漏れた本心だろう。


「ああ、いいよいいよ。気にしないでいてくれると嬉しい。卵もきっと、賞味期限切れで捨てられずに食べてもらえて嬉しかったと思うぞ。卵が喜んでる。そうだろ?」


そう、俺がおどけて言うと、なぜか不動に噛みつかれた。


「•••••••卵が喜ぶわけないだろ」


「何言ってるんだ? 喜ぶに決まってるだろう 。ほら、卵なんて、ゆるキャラみたいなもんだし」


「何で卵が、ゆるキャラなんだよ」


「なんでって•••••••それはお前•••••••、だって卵って丸いじゃん!」


「何キレてんだよ、おっさん! わけわかんねえよ!」


「2人とも、ケンカは、やめてください」


なぜか口論になって、それを弥勒に止められた。


ちょっと泣きそうになってる弥勒が可哀想だ。それを見て俺は焦った。


焦ったのは不動のやつも同じようだ。どうやら美少女の涙には、俺もコイツも弱いらしい。


俺たちは慌てて、お互いに肩を組んで笑顔で仲良しアピールをした。


「ケ•••••••ケンカなんか、してねえし」


「そうとも。俺たちは仲良しフレンドだ。わっはっはっ」


上半身で仲良しをアピールしながら、足元で俺は不動の足を踏んでやった。


すぐにやり返された。その上、グリグリ踏みにじられた。


痛えじゃねえか、こんちくしょう。



弥勒が落ち着くと、こんなことを言い出した。


「ぜひ、お礼がしたいのです。なにか私に出来ることは、ありませんか?」


「チャーンス」


俺は指を鳴らして声を上げた。


それを見た不動と弥勒は、不思議そうな顔をした。


「いや、ちょうど仕事を与える口実を探してたところだったんだよ。渡りに船ってやつだ」


俺の明瞭な説明に、しかし不動と弥勒は首を傾げた。


俺は、そんな二人の不思議そうな顔を気にとめずに、こう言った。


「弥勒、朝飯と晩飯を作ってくれ。報酬は朝ごはんと晩御飯。そして、おやつだ」


弥勒は戸惑って、そしておずおずと、言葉を選んでしゃべり出した。


「あの•••••••、弥勒とは私のことですか?」


あっ、言ってなかった。


「ああ、すまない。俺はお前のことを弥勒菩薩だと思ったんだ。だから、弥勒。そう呼ぶことにしたんだ。嫌かな?」


「い、いえ。おそれ多いですが、とても光栄なことだと存じます。嫌というわけではありません。それで、もうひとつ。お料理の件なのですが•••••••申し訳ありません。私は料理ができないのです」


弥勒は、そう言って深く頭を下げた。


マズイ、てっきり出来ると思い込んでいた。


俺はとっさに声を上げた。


「それは好都合だ」


俺の言葉に、不動と弥勒が目を丸くする。驚いてる驚いてる。ところで、なにが好都合なんだ、俺?


俺は、もっともらしい理由を説明し始めた。


まったくのでっち上げだが、それでいいのだ。仕事さえ作れれば、給与を与えることが出来る。


「俺は、俺独特の癖のあるやり方で料理を作っている。つまり、俺のやり方で料理を作ってもらうためには、下手に料理を作れるようになっているとかえって邪魔だ。つまり、今の弥勒の状態は俺にとって、とても理想的だということだ。ここまではわかるか?」


2人が頷いたので、先に進める。


「次に、メリットとデメリットについて提示する。メリットは、俺独特のやり方とはいえ、料理の方法を教えてもらえる。さらに料理の報酬として晩御飯、朝ごはん、おやつが食べられる。ここまではいいか?」


2人がうなずく。


「では逆にデメリットだが、俺独特の料理法を学んでしまうと料理の基礎がおろそかになるということだ。もし、プロの料理人を目指したいと言うならば、プロの料理人を目指す時に、その俺独特の癖は邪魔になるだろう」


不動はうんうんとうなずいて、弥勒は考え込むように顎に手を当てた。


「私はプロの料理人になるつもりはありませんので、何の不都合もございません。•••••••ですが、あまりにも私たちに条件が良すぎるような気がするのですが•••••••」


「気のせいだ」


俺が飯食ってる部屋のとなりで女と子供たちがお腹を空かせて泣いているとか飯がむちゃくちゃまずくなるんだよ。黙って俺の言う通りにしろ。


飯を仕事の報酬という形にすれば、気を使わずに済むだろ? 人間関係は、常に対等でなくてはならない。ここで言う対等とは、Win-Winの関係のことだ。


お俺は女と子供たちに飯を食わせてWin。不動たちは飯を食えてWinだ。



一悶着あったが、結局、弥勒を料理人として雇用することとなった。さて、次だ。


「不動、お前にも仕事を与えてやる。弥勒のボディーガードだ」


「えっ?」


「はぁ?」


2人とも分かってないようなので、懇切丁寧に説明してやった。


「いいか? 俺は、ドスケベの変態だ」


「いったい何を言い出すんだ、おっさん」


「俺は、性的に未成熟な女子高生を優しく解きほぐして、成熟した大人の女性に仕上げてやりたい。そんなスケベな願望を抱いている変態だ」


俺のまっすぐな心からの言葉に、不動はジト目になって呆れ、弥勒は真っ赤になった。


「つまり、俺と弥勒を2人きりにすると、弥勒は俺に襲われかねない。そこで不動、お前の出番だ。お前が常に弥勒と一緒に居て、俺から弥勒を守るんだ。分かったな? 俺と弥勒を2人きりにするなよ? 報酬は晩御飯と朝ごはん、そして、おやつだ。お前は成長期でたくさん食べるだろうから2食分出す。どうだ?」


建前をなしに言えば、2食分とは不動たちのお母さんの分を含めたものだ。


困惑して無口になる不動のとなりを抜けて、俺は弥勒の前に立ち、深く頭を下げて言った。


「俺は、お前をスケベな目で見ている。どうか不愉快な思いをさせることを許してほしい。そして、どうしても不愉快な思いに耐えきれなかったら 、すぐに言ってほしい。すぐに目をそらすし、すぐに離れて、ちゃんと謝るから」


驚いていた弥勒が、感心したように俺に言った。


「あなたは誠実な人なのですね」


俺は、びっくりした。


「「どこが!?」」


不動の声と重なった。


おお、お前もそう思うか。 俺もそう思うよ。いったいこの変態のどこが誠実やねん。


「本当にえっちな人とは、私のよく知らない人が、ニヤニヤしながら無言で近寄ってきます。そして、許可もなく私の体を触ろうとします」


うわっ。なにそれ、気持ち悪い。


「自分がえっちであることをはっきりと言って、その上で謝ってくださったのは、ヒロさまが初めてです」


弥勒の言葉に、俺と不動は無言になった。


苦労してるんだなぁ。美少女って、やっぱり大変なんだ。


やがて弥勒は、決意を秘めた目をして不動に言った。


「私、この仕事をやりたいです。理人りと、あなたも引き受けて欲しい」


理人って誰だ? ああ、不動のことか。


「ああ、分かったよ、姉さん。そうだよな、何でもやるって言ったもんな。引き受けるよ。これからよろしくな、おっさん」


こうして俺は、不動と弥勒を雇用することとなった。


さあ! 早速、実施訓練と行こうか。



「俺が教えられる料理は炊飯器で米を炊くこと 。具だくさんの味噌汁。そしてステーキだ」


キッチンで弥勒を前に、講義を始める。その横で、不動は部屋の掃除を始めた。おっと、こいつはいけねえ。


「不動、掃除をしてくれてありがとうな。でもな、掃除をすると埃が舞って料理に入っちまうんだ。だから掃除をするのは待ってもらえるかな? お前が進んで掃除をしてくれるのは、俺、すごく嬉しいよ。本当にありがとうな」


そう言って、不動には俺のスマホを渡して、動画を見させておいた。不動は反抗することなく、素直に俺に従った。なんだろう? やたらと素直だな。らしくない。


弥勒の前に戻ってくると、弥勒は俺のことをポーっとした顔で見つめていた。


「ん? どうした、弥勒」


「いっ、いえ。なんでもありません」


変なやつだ。



「俺独自の料理方法の基本は、まず包丁で食材を切らない。そして、肉を焼かない、だ」


「それで料理ができるのですか?」


「当然の質問だ。もう少し詳しく説明しよう。食材には勝手に切れてもらう。そして肉は焼かずに、肉に熱を通す。ということだ」


その補足説明でも弥勒の疑問は拭えなかったので、実際にやってみることにした。まな板の上にキャベツを置く。


「包丁を持って手首をしっかり固定する。その包丁の刃の部分を、食材に押し付ける。すると 、食材が勝手に切れてくれる。これが俺の料理の基本だ。包丁の動きを最小限にする 。包丁を振り回さないのがミソだな。できるだけ、食材の方に動いてもらう」


弥勒にもやってもらって、キャベツ、人参、じゃがいも、玉ねぎを切ってもらう。


「おっ、上手いじゃなんか。すごいすごい!」


弥勒が、頬を染めて照れる。可愛い。


美少女の照れ顔、破壊力が凄まじいな! 熊をも一撃で倒すんじゃないだろうか。恐ろしい。


「次に、『焼かずに熱を通す』を実践するぞ。よく見ておけよ」


切った食材を耐熱容器に入れて、電子レンジの下ゆでモードでチンする。長い時間待たずに野菜の下茹でが完了する。本当に電子レンジは楽ちんだ。


下茹でが終わった野菜を鍋に移して、鍋に水を張り火をつける。そして弥勒に計量スプーンを渡し、決められた量の顆粒だしと味噌を鍋に入れて解きほぐす。そこに、サイコロの大きさに切った豆腐を投入する。


「料理の基本は調味料を計量することだ。これをサボらなければ、大抵の料理は美味しく作れる」


味噌汁が温まると、小皿にとってみんなで味見をして、ちょっとだけ調味料を加えて調整し、乾燥ワカメをパラパラっと散らし、2分ほど放置してワカメを湯戻しして味噌汁を仕上げる。


「お味噌汁って•••••••、こんなに簡単に作れるものだったんですね」


弥勒が感心した声を上げた。


電子レンジ様々だな。あと顆粒だしの効果がすごい。簡単に旨味を出せる。しかもこれ、業務用で買ってきたから、単価が非常に安いのだ。


「次に、角ウサギの肉をソテーするぞ。よく見ておけよ」


肉に市販のステーキソースを揉み込んでフライパンにのせる。お手本なので焼くのは1つだけだ。


フライパンに蓋を乗せて、弱火でじっくりと熱を通す。約4分おきに、肉を裏返す。


約20分ぐらいで、ステーキが完成する。


「このように、弱火で熱を通すと時間はかかるが、肉が焦げ付かない。しかも、肉が固くならない。いいか? ここが重要だ。俺の料理方法は、肉を焼かずに肉に熱を通す。よく覚えておいてくれ」


1枚だけ焼けた肉は不動に渡して、先に食べておくように言っておいた。


不動は自分の部屋で食べてくると言って肉と味噌汁、炊き上がったゴハンをお盆に乗せて隣の部屋に戻った。隣の部屋からは母親が不動にお礼を言う喜びの声が聞こえてきた。


ちょっと嬉しくなってしまってニヤニヤする。


病人には消化に悪かったかな? 食べれなかったら、後で卵雑炊を作ろう。


弥勒が残りの肉を焼き上げる頃、不動が戻ってきた。どこか機嫌が良さそうだ。


「食えたのか?」


「ああ、体調が戻ったみたいだ」


それは良かった。


ご機嫌な不動は、どうやら建前を忘れてしまったようだ。俺の質問に、本音で返答してしまっている。


不動が戻ってきたので、テーブルに料理を並べて3人で食べ始めた。そして事件は起こった。


事件などと大げさなことを言ったが何のことはない、肉の中身が生だった。それだけの話だ。


「ごっ、ごめんなさいっ」


恐縮する弥勒に手を振って、大丈夫大丈夫と言って肉を電子レンジに突っ込んだ。


自動温めでチンするだけで、肉の生の部分にしっかり火が通った。


再び、テーブルに料理を並べて3人で食べ始める。


「旨い!」


「•••••••うめぇ」


俺と不動が喜びの声をあげるが、弥勒はどこか浮かない顔だった。


「どうした? 弥勒」


「私、料理を失敗してしまって•••••••」


「失敗? それは違うぞ。大成功ではないが、間違いなく成功だ。ただ、50点の成功だったというだけだ」


弥勒はどこか、意表を突かれたような顔をして俺を見た。


俺は美味しい料理を楽しみながら、弥勒に言った。


「一人でやって50点だったら、みんなで100点にすればいいのさ」


俺は顔を上げ、弥勒の美しい黒耀の瞳をまっすぐ見つめて言った。


「弥勒、お前は一人ぼっちじゃないんだぞ」


それを聞いた弥勒は、みるみる内に顔を歪めて泣き出してしまった。


えっ?!


俺は、うろたえた。


なんで? 今の言葉のどこに泣く要素があった? ほわい?


俺は、取り乱して混乱した意識の中で必死に考えて、本当だと思える推測にたどり着いた。


あー、 これはまた俺はやっちまったかな。


俺には、何の意図も用心もなく無責任に本当のことを言ってしまう癖がある。分かりやすく言うと、俺は、デリカシーのない男だ。女の子の心が傷つかない範囲で、本当のことを言わなくてはならない。その鉄則を守れないんだよなあ。


本当のことを言われて傷ついた女の子が泣き出してしまうのは、俺にとってはよくあることなのだ。


俺にとってはよくあることなので、もちろん対処方法も知っている。対処方法は、気が済むまで泣かせてあげることだ。


うろたえるな、不動。


まあ、お前がうろたえてくれてるから、逆に俺が落ち着いていられるんだがな。やっぱり、慌ててる人間を見ると冷静になれるよな。



しばらくして泣き止んだ弥勒が、涙をふいて俺に目を向けた。


何か、目が嬉しそうに笑っているように見えたが、俺の気のせいだろうか?


「私を一人ぼっちにせずに、ずっと一緒にいていただけますか?」







「そりゃあ、一緒にいるだろう? お隣さんなんだし」


それは聞いた弥勒が、太陽をリスペクトする大輪の華のように、パーッと笑顔を輝かせた。


「私、一生引っ越ししません」


「ん? なにか言ったか?」


「いいえ、なにも」


そう答えた弥勒は、嬉しそうにはにかんでみせた。


あれだけ泣いてたのに、もう笑ってやがる。本当に女心ってわかんねえわ。



○ 蛇足(三人称視点)



弥勒とヒロに、こんな会話があった。


「ヒロさま。空気清浄機は、どこですか?」



ヒロが首をかしげて言った。


「空気清浄機なんてねえぞ?」


「「えっ?!」」



──────────

【あとがき】

読んで頂けて嬉しいです。感謝しています。


★と♡を頂けると、励みになります。

どうか、少しでも、面白かったとか、続きが気になると思われたら、★と♡にチェックを入れて頂けると、嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る