第25話
さてと。・・・。
ステータス ヒロ
名前 :ヒロ
性別 :男
年齢 :10
職業 :冒険者見習い
Lv :3 → 13
(以下他人には表示されない。例外はありそう)
HP :14 → 34
MP :28 → 58
STR :12 → 32
DEX :8 → 18
VIT :12 → 22
AGI :12 → 22
INT :95 → 145
MND :28 → 58
スキル :IGO(20→15KYU アタリ(Lv2)・シチョウ・コウ・ウッテガエシNEW)
ステータス リリー
名前 :リリー
性別 :女
年齢 :10
職業 :冒険者見習い
Lv :3 → 4
(以下他人には表示されない。例外はありそう)
HP :11 → 13
MP :16 → 19
STR :7 → 8
DEX :25 → 30
VIT :12 → 14
AGI :12 → 14
INT :20 → 25
MND :20 → 24
スキル :植物魔法(成長・操作)
「ヒロ。あれだけでレベルアップしたよ?」
俺はスキルで共闘したので、すげー上がったがまあ納得だ。実はスキルをかける前にリリーに指示を出していて、俺がスキルを出す前に、種でも小石でもいいから投げて当てろと言ってあった。多分当てられたベアの魔物でさえ気が付いてないだろ。
あの騎士も気が付かないほどの攻撃とも言えない攻撃だが、参加が認められた形でレベリングの結果となった。
まあ、冒険はしたんだからこれぐらいの恩恵はあってもいいだろ。
俺がむちゃくちゃレベルが上がったのは、あの魔物が強くて、倒すのに貢献度が高いと判断されたからだ。絶対低級の冒険者が勝てる相手じゃねぇしな。
あとは、あの貴族っぽいお姫様とは縁ができないで大丈夫と思いたいが、あの騎士はどう出るかな?
ま、終わったことをあれこれ考えてもしかたないか。多分恩は売れたと思うからこちらの意思は尊重してくれるだろ。どうせほっとけなかったし。
あの短時間のアイコンタクトで会話が成立するなんて、めちゃくちゃ優秀な騎士だったな。どう考えてもこちらの思惑が通じていた。今更ながらとんでもないやつだな。
強いやつってああいうのがごろごろしてるんじゃないだろな?
さて、リリーは順当にレベルアップを喜べばいいだろ。
問題はおれのNEWスキルだ。
ウッテガエシときたか。初級技だっけかな?もっと上級技のような気もしたが、案外初級で使ってたような気もするから不思議だな。
え、どんな技かって?
そうだな?説明でいえば相手にアタリをかけて取る。・・・で取れてこれは勝勢だと思ったら次の一手で取りに行った石が全部取り返されてしまうっていう、どんでん返し?のような技だ。
説明してたら思い出しだんだが、たしかに上級者はこんな技にかからない。何故かといえば低級時代に散々痛い目を見たからだな(笑)
そっかー低級の技か。いや、これがきまるとその日は一日ハッピー♪みたいな技の一つだぜ。
しかし、スキルとなるとどうなるのかね?ちょっと検証だな。
黒(ノワール)(ウッテガエシ)
「ワンワンワン?」
「あー黒ちゃんが大きくなった!大きくなってよかったね。まだまだかわいいし、モフモフ度があがってる♪」
そう、黒が大きくなっている。そうだな子犬から小型犬くらいにでかくなってる。
そういえば他がインパクトあって見逃したが、アタリがレベル2って表記だったな。これはそうゆうことかね。モフモフ度の事じゃないだろ。さすがに。
しかし、スキルが発動しないって感じだ。黒もあれー?みたいな感じだ。
何故だ?・・・。
あ、そうか。もしかしたら返し技ってことか。樹木とかの相手だと発動条件を満たさないのかな。
それからホーンラビットを見つけて、同じようにスキルを発動してみる。
黒(ノワール)(ウッテガエシ)
「ワンワンワン!」 「キュッ・・・。キュ? グクッ。」・・・コロン。
お、ドロップ肉だ。儲かったな。
いや、それよりこれは?あーなるほどハメ技っぽいな。
ホーンラビットを3匹の黒で囲んで、もう一匹の黒が攻撃を仕掛けた。
で、わりとあっさりとやられたふりをして消える。そのままの勢いで残りの三匹の黒達突っ込んで、囲まれてしまった。あとは本気の黒に瞬殺って感じだ。
油断を誘って絡めとるみたいな?まぁそういった感じだ。相手を追いかけたりしないであっさり片付けるあたりが、いかにも巧の技だな。
今までの(コウ)からのリリーのダブルスパイク?より、あっさりと相手を倒した。
いや、明らかに一段階上の攻撃力だな。子犬→小型犬の差がでてるのか、かなり強い。
だが、(コウ)は単騎に絶大な効力がでるが、(ウッテガエシ)は相手が単騎にかぎらない。こちらのキャパ次第だが複数まとめて誘い込んで一網打尽にできそうだ。感覚的には(コウ)ほど絶対的じゃない。レベルが上がれば強くなりそうではあるが、それ次第っぽい。
やっぱり(コウ)は強みがあるな。
そうだな。(ウッテガエシ)は集団で狩りをする魔物にも通用しそうだ。魔法で言えば小範囲攻撃効果ってところかな。
こいつは助かるぜ。
それに、そもそもレベルが10アップしたんだ。そりゃ強くもなるか。
想定と違ったが、ジャイアントキリングの成功だもんな。
通常スキルの攻撃力が上がったのもいいが、ステータス全般に上がったのでクエスト処理も楽になるな。
※本日の成果(以降報告は省略するかも)
報酬 12,000G(中断があってもこれだ。レベルアップさすがだな。)
孤児院へ 0G
残り 36,000G(2,000リリーへ他飯代)
G級 変化なし(二人共)
「・・・。ちょっとヒロ君?少し強くなりすぎてないですか?G級の稼ぎじゃないですね。えーと、スキルの新しい発見があったら報告したら報酬でますよ?」
「ア、アリア姉ちゃん。何言ってんだ。努力の賜物だぜ。さて、明日も頑張るかなっと。またなー。」
「はい。明日も気を付けてください。・・・。」
(絶対あやしいけど、ちょっと優秀ってレベルでは納まってますね?そうね、しばらく要観察かしら?
・・・。いや、ちょっとまって私。すごい才能かもしれないわ。レアスキルだし。どうも実力を隠している気がするんだもの。
たしかINTは稀にみる基礎数値だったし。あれだけ優秀な知の才能持ちが、孤児院出身という事で、力仕事の中でも危険な冒険者をやっているのに成功しつつある。でも、頭がいいだけで強くなれるほど甘い世界じゃないわ?
そうね。ギルドマスターに相談しておきましょう。)
そう。冒険者ギルドは登録の際のチェックでステータスを調べられる。
個人情報は重要だ。それが手に入る。
登録料金はいらない。とは、そうゆう事なのだ。
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