第18話

修行したいけどここは魔法使える人もいないだろうし…


そんなこんなで街を出歩いてると…


「おい嬢ちゃん!!」


「す、すいません〜」


女の子が絡まれていた。


「あ、あの!!!」


「なんだお前??」


「ひ、ひぃ!!いや、その…」


「ここは女の出る幕じゃねぇんだぞ??」


「や、やめてー!束縛魔法!チェーン!!」


ついくせで男の人たちを拘束してしまった。


「な、なんだお前!!」


「に、逃げましょう!」


「う、うん。」


そう言って女の人と逃げた。


「あの、ありがとう。私カンナ!あなたは?」


「私はアイリスです。」


「私は両親がやっている団子屋で働いてるんだけど、最近へんな輩にいちゃもんつけられる事がおおくて…」


「そうなんですね…」


「さっきのは魔法?それにここら辺じゃあまり見ない服装!」


「はい、私は冒険してて今仲間を探しているんです。」


「それで街に来たのね?」


「はい、いまリーダーのラモンズさんが稽古場に行っているんですけど…」


「じ、じゃあムサシの所に?」


「ムサシさんのこと知ってるんですか?」


「知ってるも何も昔からの腐れ縁よ…」


そんな事を言いながらも顔が真っ赤だった。


「もしかして…ムサシさんにほの字なんじゃ」


「そ、そんな事ないけど…まあ!そんな話よりウチの団子屋にきてよ!そこでゆっくり話しましょう?」


「は、はい!」


.


.


.


一方ラモンズの方はというと…


「おらおら!!」


「そこっ!」


「一本!!」


「やっぱりラモンズは武士の腕もあるんじゃないか?」


ヒデヤス達と稽古をしていた。


ムサシさんの実力も知れたらいいのだが…


「みんな休憩だ!」


ヒデヤスの掛け声と共に休憩になった。


「あの、少しよろしいでしょうか?」


そう言って話しかけてきたのはムサシさんの友達のコジローさんだった。


俺たちは少し場所を移動した。


「あの、話を聞いてたのですがはっきり言ってヒデヤスさんとムサシさんどっちを仲間に?」


「今はまだ分からないが俺はヒデヤスの方を…」


「やっぱりそうなんですね。」


「やっぱりというのは?」


「ムサシさんは土壇場で強く普段は相手に力を振るわない人なんですよ。昔、鬼に僕が襲われた時助けてくれたんですが、それがあの鬼と互角、いやそれ以上だったかも知れないんですよ。だから本当に必要な時に助けれくれるのはムサシさんだと思います。」


「そうなんですね。」


この話が本当なら尚更彼の実力を見てみたいと思った。


「それに…」


「それに?」


「ヒデヤスさんは実力がありますが、どうやら裏の顔があるらしいんですよをだから注意してください。」


「え?」


「あんまり言いたくないですけども、握手して力をみれるのは素晴らしい事です。でも!それだけじゃなくもっと広い視点で人を見るべきだと思います。そうやって私たちの長は俺達をここまで育ててくれたのですから、そんな長に俺達は憧れてるんです。」


確かにコジローさんの言う通りだった。


「そうですよね、ちょっと今まで自分の事を完璧すぎると少し勘違いしてたかも知れないです。」


「お前ら!休憩終わりだぞ〜この調子で午後もやるぞ!」


「コジローさんありがとうございます。」


「い、いえ俺が感謝されるような事は…」


.


.


.


一方エレカは…


「アンロック!!」


バチン!!


「またダメか…」


ウチは秘密箱を開けることにしていた。


「やっぱ一度やったら諦めない所いい!やっぱり!私たちと忍を!」


「……アンロックスキルをもっと威力を高めながら…」


「フフッ私の話も聞こえてないか…。」


もう少しで開きそうなのに。


いや…ここは押すんじゃ無くて…


「引く…そう!アンロックロゼ!!」


手に取るように秘密箱の開け方が分かった。


ガチャ!!


「!?!?」


ニヤリとヤミさんが笑ってるような気がした。


「よくやった。」


そうして秘密箱が開いた。


.


.


.


あっという間に夜になっていた。


「あ、ありがとうございました〜」


何故か私はカンナさんの団子屋で働いていた。


「2人とも可愛いねぇ〜」


どうやら看板娘が2人になった事でお店はいつもの何倍も売り上げが上がっているらしい。


「アイリスちゃんぜひウチの息子の嫁に来てくれ〜!」


そんな声も聞こえてくる。


ウー!!!


サイレンが街中に響いた。


「お、鬼?」


カンナさんがそう呟いた。


「私…行かなきゃ!」


「アイリス??」


「皆さん逃げてください!中央部に防御用の結界を貼りますので!!」


外に出た時にはもう沢山の魔族がいた。


「アイリス〜!!」


「ラモンズさん!」


「無事か?」


「はい、なんとか…」


「良かった。エレカは一緒じゃないよな?」


「はい…」


「とりあえず俺は魔族の所に行ってくる!」


「分かりました。私は街の中心部に結界を貼ります!」


「頼んだ!」


ラモンズさん頼みますよ。


.


.


.


「ラモンズさん!俺も行きます!」


そう言って来たのはムサシさんだった。


「絶対あの時の鬼だ。次こそは…」


ドーンっと大きい音がした。


「お〜い、イエナガを出せ〜」


すごくデカい鎌を持っており着いた頃には沢山の物が壊されていた。


「やはりお前か…」


「だ〜れだ〜?」



ー続くー

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